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イタリアの写真界の巨匠、ルイジ・ギッリの魅力に迫る!東京都写真美術館で30周年記念展開催

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報道発表
ルイジ・ギッリ《ボローニャ、1989-90》〈ジョルジョ・モランディのアトリエ〉より 1989-90年 東京都写真美術館蔵 ©Heirs of Luigi Ghirri(プレスリリースより)

東京都写真美術館が総合開館30周年を記念して、イタリアを代表する写真家ルイジ・ギッリの個展「終わらない風景」を開催する。本展は、ギッリのアジア初となる美術館個展であり、2025年7月3日から9月28日まで開催される。

ルイジ・ギッリは、1970年代から本格的に写真家としての活動を始め、わずか20年ほどの短い期間で写真界に大きな影響を与えた人物だ。彼の作品は、現実世界の単なる複製ではなく、フレーミングされた視覚的断片によって新たな風景を作り出す試みだった。

本展では、ギッリの初期の代表作から晩年の作品まで、約130点が展示される。イタリアや欧州の風景、画家ジョルジョ・モランディや建築家アルド・ロッシのアトリエを撮影したシリーズなど、多岐にわたる作品群を通じて、ギッリの写真に対する多角的な思索をたどることができる。

また、ギッリの活動を語る上で欠かせない存在である妻パオラ・ギッリの作品や資料も展示される。パオラはグラフィック・デザイナーとしても活躍し、ルイジとともに写真文化の普及に尽力した。二人で立ち上げた出版社「プント・エ・ヴィルゴラ」の書籍なども紹介され、ギッリ夫妻の創造的な関係性に迫る。

さらに、展覧会期間中には、ギッリの活動をまとめたドキュメンタリー映画『Infinito』の日本初公開上映も予定されている。映画上映後には、ギッリの作品に造詣が深いゲストを招いてのアフタートークも開催される。

本展は、ギッリが探求し続けた「終わりのない風景」に対する解釈と世界観に触れる貴重な機会となるだろう。写真愛好家はもちろん、アートに興味のある人々にとっても、新たな視点を得られる展覧会となりそうだ。

入場料は一般800円、学生640円、高校生・65歳以上400円。中学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料となっている。また、8月14日から9月26日までの木・金曜日17:00-21:00はサマーナイトミュージアム割引も実施される。

写真を通じて世界を新たな視点で捉えるルイジ・ギッリの魅力的な作品世界。この機会に、ぜひ東京都写真美術館で「終わらない風景」の旅に出かけてみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000807.000038211.html