10代必見!「いいね!」がとまらない万葉集入門、親子で楽しむ100個の穴埋めクイズ


日本最古の和歌集「万葉集」が、現代の若者にも親しみやすい形で蘇る。誠文堂新光社から2025年6月12日に発売される『10代からのいいね!万葉集』は、古典文学の世界を新しい視点で紹介する画期的な一冊だ。
著者の天野慶氏は、現代人が「いいね!」と感じるトピックを万葉集から厳選。100個の穴埋めクイズ形式で、楽しみながら学べる工夫が施されている。小学校高学年から読めるようルビ付きで、親子で一緒に楽しむことができるのも大きな特徴だ。
本書の魅力は、日常的に使う言葉の起源を万葉集に見出せる点にある。例えば「むなしい」という言葉。大伴旅人の歌に登場するこの言葉の背景には、仏教思想と個人的な喪失体験が織り交ざっている。このように言葉の由来を知ることで、古代の日本人の感性や文化に触れることができるのだ。
収録されている言葉は多岐にわたる。「ちはやぶる」「なでしこ」といった教養を感じさせる言葉から、「さくら」「富士」「夢」「恋」など、日常的に使用する言葉まで。それぞれの言葉が持つ奥深い意味を、万葉集を通じて学ぶことができる。
著者の天野氏は、短歌結社「短歌人」会同人として活躍し、NHKラジオやワークショップなど様々な場で短歌の魅力を伝えてきた実力者。その経験を活かし、現代の感覚に合わせた万葉集の解説を展開している。
古典文学は難しいというイメージを持つ人も多いが、本書はそんな先入観を覆す。万葉集を通じて、日本語の豊かさや日本文化の深さを再発見できる一冊となっている。親子で楽しめる教養書として、また自己啓発の書としても価値ある一冊だ。
『10代からのいいね!万葉集』は、A5変判224ページ、定価1,760円(税込)。古典文学に興味がある人はもちろん、日本語や日本文化に関心のある人にもおすすめの一冊となっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001741.000012109.html