キース・ヘリングの彫刻作品が集結!中村キース・ヘリング美術館で没後35年記念展「人をつなぐアーチ」開催


ポップアートの巨匠キース・ヘリングの没後35年を記念し、中村キース・ヘリング美術館(山梨県北杜市)で特別展「Keith Haring: Arching Lines 人をつなぐアーチ」が2025年6月7日から2026年5月17日まで開催される。本展では、ヘリングの彫刻作品に焦点を当て、新たに収蔵された全長5メートル超の大作《無題(アーチ状の黄色いフィギュア)》を中心に、全13点の彫刻作品が一挙公開される。
1980年代のアメリカ美術界を代表するキース・ヘリングは、独特の線描で人や動物を表現し、世界的な注目を集めた。本展では、ヘリングが1985年から取り組んだ彫刻作品を通じて、彼の芸術観や表現の進化を探る。鋼鉄やアルミニウムを用いて立体化された線は、都市景観や自然の中に溶け込みながら、社会とアート、人と人をつなぐ役割を果たしている。
展示の見どころは、屋内外に配置された彫刻作品だ。時間帯や天候によって変化する光の中で、ヘリングの作品が放つ生命力あふれる造形美を体感できる。また、期間限定で蛍光塗料を使用した作品のライトアップも行われる。毎週土日・祝日の13時から14時まで、ブラックライトの下で80年代ニューヨークのサイケデリックな雰囲気を楽しめるのだ。
さらに、本展では会場限定のブックレットも販売される。A5サイズ24ページで500円(税込)のこのブックレットには、厳選された16点の作品解説が掲載されており、ヘリングの美意識や哲学をより深く理解するための一助となるだろう。
同時開催として、美術館を設計した建築家・北川原温の個展「北川原温 時間と空間の星座」も行われる。北川原氏の創作のソースを「星」、建築を「星座」に見立て、その方法論や生成過程を探る展示となっている。
キース・ヘリングの芸術世界を彫刻という新たな視点から楽しめる本展。アートファンはもちろん、彫刻や建築に興味がある方にもおすすめの展覧会だ。山梨の自然に囲まれた美術館で、ヘリングの魅力を再発見してみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000022359.html