公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

原発の海を捉えた衝撃作品!写真家・蓮井幹生が挑む「見えない」写真の世界

タグ
写真・動画・映像
写真・フォトコン
報道発表
プレスリリースより

YUGEN Galleryが、写真家・蓮井幹生の個展「十七の海の肖像」を2025年6月7日から開催する。本展では、日本国内の原子力発電所をすべて訪れ撮影した海景作品17点が初公開される。

蓮井は約1年半かけて、建設中の青森県大間原発を除く国内の原発を訪問。しかし、作品には原発そのものは映っていない。さらに、海を航行する船舶やテトラポット、サーファーなど、人間の気配すべてを画像処理によって消去するという大胆な手法を採用した。

「どんなに時代が進んでも海は変わらず、いつだって美しい。でも、海はすでに目に見えないリスクをはらんでいて、一線を越えてしまったと感じる」と蓮井は語る。この言葉には、原発が海にもたらす影響への深い洞察が込められている。

30年以上にわたり「自然の摂理」をテーマに作品を制作してきた蓮井にとって、今回の「見えない」写真は画期的な試みだ。福島第一原発の処理水放出問題や核廃棄物の課題、そして脱炭素社会を目指す上でのエネルギー問題など、原発を取り巻く複雑な状況を、独自の視点で表現している。

展覧会期間中には、蓮井本人によるギャラリートークも予定されている。作品制作の背景や撮影時のエピソード、作家自身の視点を交えた貴重な機会となるだろう。

「十七の海の肖像」展は、美しさと危険が共存する現代の海の姿を、芸術の力で問いかける意欲作だ。見る者の思考を刺激し、未来への洞察を促す本展は、アート愛好家だけでなく、環境問題に関心を持つ人々にとっても見逃せない展覧会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000439.000074187.html