ディスレクシアの子どもたちの才能を発掘!第3回アートコンペ開催で新たな可能性が広がる


読み書きに困難を抱えるディスレクシアの子どもたちに、新たな表現の場が提供される。認定NPO法人エッジが2025年に「第3回ディスレクシア・アートコンペティション」を開催することを発表した。このコンペティションは、ディスレクシアの子どもたちが持つ独特の感性や創造性を引き出し、彼らの自己肯定感を高めることを目的としている。
ディスレクシアは、知的発達に問題がないにもかかわらず、文字の読み書きがスムーズにできない学習障害だ。40人学級に2〜3人の割合で存在するとされるが、外見からは判断が難しく、社会的認知度も低い。しかし、このような子どもたちは、文字以外の視覚的・感覚的な表現方法に秀でていることが多い。
エッジ理事の藤堂高直氏は、シンガポールディスレクシア協会での経験から、日本におけるディスレクシアの子どもたちの才能発表の場の不足を感じ、このアートコンペティションを発案した。過去2回の開催では、個性豊かで表現力に富んだ作品が多数集まり、大きな反響を呼んだ。
第3回となる2025年のコンペティションでは、クラウドファンディングを活用して規模を拡大。小学3年生から高校3年生までのディスレクシア当事者(診断の有無は問わない)を対象に、「ディスレクシアな愉しみ」をテーマに作品を募集する。絵画、デジタルアート、彫刻、映像など、ジャンルは問わない。
審査員には、ディスレクシア当事者として活躍中のクリエイターや学生が名を連ねる。最優秀賞には2万円、優秀賞には1万円、佳作には5千円の賞金が用意されており、若い才能の発掘と育成に期待が高まっている。
このアートコンペティションを通じて、ディスレクシアの子どもたちが自身の才能に気づき、創造性を発揮する機会を得ることができる。同時に、社会全体がディスレクシアに対する理解を深め、多様性を尊重する契機となることが期待される。
エントリー期間は2025年7月1日から8月31日まで。詳細は公式サイトで確認できる。ディスレクシアの子どもたちの新たな可能性を開く、このユニークな取り組みに注目が集まっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000109539.html