静岡県立美術館で「これからの風景」展開催!江戸から現代まで、170点の名作で新しい世界との出会いを


静岡県立美術館で、「これからの風景―世界と出会いなおす6のテーマ」と題した展覧会が2025年7月5日から9月23日まで開催される。本展は、美術館が約40年にわたってコレクションしてきた風景画や風景表現を、新たな視点で紹介する意欲的な企画だ。
展示される作品は、江戸時代から現代まで、西洋と日本の名品約170点。歌川広重の浮世絵から、クロード・モネの印象派の絵画、そして現代アーティスト野田哲也の作品まで、時代と地域、ジャンルを超えた「風景の美術館」の珠玉のコレクションが一堂に会する。
本展の特徴は、環境問題やオーバーツーリズムなど、現代的なテーマに沿って風景画を紹介する点だ。例えば、ジャン=バティスト=カミーユ・コローの「メリ街道、ラ=フェルテ=ス=ジュアール付近」や吉田博の「上高地の春」などを通じて、自然と人間の関係性を考察する。
さらに、本展では視覚以外の感覚でも風景画を楽しめるよう工夫されている。触図や音声ガイドなどを通じて、誰もが楽しめる新しい風景画鑑賞のかたちを提案する。
関連イベントも充実しており、館長講座「なぜ絵は四角いのだろう」や、建築家や環境学者などをゲストに迎えるトークシリーズ、子ども向けの創作週間など、多彩なプログラムが用意されている。
静岡県立美術館の担当者は「鑑賞後にはまわりの風景が少し違って見えるような、そんな新しい世界との出会いを、この展覧会を通して見つけていただけたら」と期待を寄せている。
美術ファンはもちろん、環境や社会問題に関心のある方、そして新しい感覚体験を求める方にとって、見逃せない展覧会となりそうだ。JR「草薙駅」からバスで約6分、または静岡鉄道「県立美術館前駅」から徒歩約15分の静岡県立美術館で開催される。詳細は美術館のウェブサイトで確認できる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000595.000079445.html