インフラエンジニア年収調査、年1000万超は深いLinux理解が必須


インフラエンジニアの年収実態、約半数が600万円以上
特定非営利活動法人LPI-Japanが実施したインフラエンジニア110名を対象とした調査によると、年収600万円以上のエンジニアが46.3%を占めることが明らかになった。年収1,000万円以上のエンジニアも12.7%存在し、インフラエンジニアの年収水準の高さが浮き彫りになっている。
年収1,000万円超エンジニアの42.9%が「Linux/OSを深く理解」
最も注目すべき結果は、年収1,000万円以上のエンジニアにおけるLinux/OS理解度である。「深く理解している(他者に教えられるレベル)」と回答した割合は42.9%に達し、全体平均の22.7%のほぼ2倍となっている。一方、全体では「ある程度理解している(業務で活用できるレベル)」が44.5%、「基礎的な理解はある」が16.4%であり、67.2%のエンジニアが業務で活用できるレベル以上の理解を有している。
約8割が「OS/基盤技術の知識が年収に影響する」と認識
調査対象のエンジニアの79.1%が、OS/基盤技術の知識・スキルがインフラエンジニアの年収に影響すると考えている。「非常にそう思う」が36.4%、「ややそう思う」が42.7%という結果から、基盤技術の重要性に対する認識が業界全体で高いことが分かる。年収アップに影響する理由としては、「より高度な案件・プロジェクトにアサインされるから」が69.0%で最多となり、次いで「設計やアーキテクチャ検討に関われるから」が55.2%、「障害対応やトラブルシューティングで重宝されるから」が46.0%である。
7割のエンジニアが「基盤知識不足でキャリアの壁を感じた」
70.0%のエンジニアが、OS/基盤技術の知識不足によってキャリアアップや年収アップの壁に直面した経験を持つ。具体的には、「昇進・昇格の選考で評価されなかった」が59.7%で最も多く、「希望する案件やプロジェクトにアサインされなかった」と「技術面接で深い質問に答えられなかった」がそれぞれ41.6%である。転職活動で希望年収に届かなかった経験も37.7%に上る。
年収アップ対策、クラウド資格が49.1%で最優先
年収を上げるために最も効果的だと考える取り組みについて、「クラウド資格(AWS、Azure、GCPなど)の取得」が49.1%でトップとなった。次いで「セキュリティ関連の学習・資格取得」が39.1%、「Linux/OS基盤技術の学習・資格取得」が30.9%である。興味深いことに、78.1%のエンジニアがLinux/OS基盤技術の体系的学習が年収アップにつながると考えているにもかかわらず、実際の学習優先度はクラウド資格に18.2ポイント下回っている。
重要性の認識と学習行動のギャップが課題
調査から見えるのは、基盤技術の重要性に対する認識と実際の学習行動の間に存在する大きなギャップである。約8割のエンジニアがOS/基盤技術の知識が年収に影響すると認識し、同じく約8割がLinux/OS基盤技術の体系的学習が年収アップにつながると回答している。しかし、年収アップに効果的な取り組みとして基盤技術の学習を挙げたのはわずか30.9%に留まっている。年収1,000万円以上のエンジニアにおけるLinux/OS理解度の高さは、この基盤技術への投資がキャリアの長期的な市場価値向上に直結することを示唆している。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000144.000001271.html