【俳人・せきしろが語る】第4回 相棒とゆく作家道


作家が創作環境で使っているものってどんなものだろう?
創作のお供である相棒=愛用品について、実際に使っているものをご紹介いただきながら語ってもらいます。
今回の作家:せきしろ

俳人、コラムニスト。1970年北海道生まれ。2024年7月に自由律俳句集『そんな言葉があることを忘れていた』を上梓。ほかに、芥川賞作家でお笑いタレントの又吉直樹との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』のほか、著書多数。Kouboにて「せきしろの自由律俳句」を連載中。
相棒:無印良品 スリムノート横罫縦ドット A6スリム
生きていると毎日何かを考えるわけで、大半はどうでも良いことだったりするだろうが、そのどうでも良いことが自分にとっては重要なことであることが多い。
突然何かを思いついた時、まだ若い頃ならばそれを記憶しておくことができた。「忘れてしまうようなことは所詮面白くないことだ」と考えて生きていた。ところが最近はすぐ忘れてしまう。絶対に忘れたくないこともわずか数秒で記憶から消えてしまう。自分はなにを考えたのか、なにをしようとしていたのか、なにを検索しようとしていたのか、どこへ行こうとしていたのか、この人の名前なんだっけ、など平気で忘れてしまうようになった。
そこでなにか思いついたことをメモしていくようになった。大半はスマホにメモをすることになるが、一日一個はノートに記していくことにした。書くという行為をしないとさらに忘れっぽくなる気もしたからだ。
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とりあえず1月1日からやり始めることにして、年末にノートを買いに行った。その時に選んだのがこの無印良品のノートだ。大きさ的にはメモ帳といった方が適切かもしれない。決め手は開きやすさと厚さだ。特に厚さはページ数が多いと飽きてしまいそうで、それならばある程度薄いものにしてそれを何冊も貯めていく方がモチベーションを保てる気がした。その作戦が功を奏して途中で飽きることなく続けられていて、1冊書き終わったときの達成感も心地よかった。

このノートの中にはきっと何かの役に立つことが書かれているはずだ。全てを読み直してはいないが、時折適当に開いてみると一般的には意味不明なことかもしれない文字列が現れる。もちろんそれは私に重要なことである。


これを書いているのは2025年の12月で、2026年になったらじっくり読み直してみようと考えている。何かの役に立ちますように。そう願いながら。
![]() 『カキフライが無いなら来なかった』 |
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