Board3.0とガバナンス改革、取締役会改革の実務課題を読書会で考察
取締役会の自律的進化を議論する読書会開催へ
少数株ドットコム株式会社(本社:東京都練馬区、代表取締役会長:山中 裕)は、論文『Board3.0議論の本質=取締役会の自律的進化に向けて』(著:倉橋雄作)をテーマとした読書会を開催する。同論文は商事法務2293号(2022年)4頁に掲載された論文である。本読書会は、練馬政治研究会および民事8部監視委員会との共催による開催となる。
Board3.0概念が示す取締役会の機能不全補完
本読書会では、Board3.0概念について単なるガバナンス改革のスローガンではなく、取締役会の機能不全(情報・資源・モチベーションの不足)をいかに補完し、戦略形成に実効性を持たせるかという制度設計・実務上の論点として整理することを目的としている。当社は、会社法関連アドバイザリーや株主権保護コンサルティング、企業統治体制支援を主要な事業領域としており、取締役会の構成や社外取締役の役割、投資家との関係性といった要素が企業価値創造および資本市場との対話に与える影響を検討することは、実務上重要な検討対象であると考えている。
論文著者・倉橋雄作氏のプロフィール
倉橋雄作氏は1980年兵庫県生まれ。2004年東京大学法学部卒業、2006年同法科大学院修了。中村・角田・松本法律事務所にて企業法務・M&A・ガバナンス案件に従事した。2013年にオックスフォード大学法学修士(Law and Finance)を取得。2023年に倉橋法律事務所を開設し、現在は同事務所代表弁護士を務める。東京大学法科大学院非常勤講師を兼任し、コーポレートガバナンス・会社法を専門としている。第三者委員会調査、取締役会改革、実効性評価の実務に関与するほか、ユナイテッドアローズ株式会社社外取締役、NISSHA株式会社社外監査役などの社外役員を務めている。
日本企業における取締役会改革の課題と背景
日本企業における取締役会改革は、社外取締役の増加や指名委員会等設置会社への移行など、制度面では一定の進展を見せてきた。しかし取締役会が実際に企業戦略の形成や意思決定にどこまで関与できているのかについては、なお課題が指摘されている。倉橋氏の論文は、従来の「監視型取締役会(Board2.0)」の限界を踏まえ、取締役会自体が自律的に進化していくモデルとして「Board3.0」を提示している。特に長期投資家としての専門性や分析能力を有するプロ投資家を社外取締役として活用する可能性と、その際に生じ得る独立性・利益相反の論点を、制度と実務の両面から検討している点に特徴がある。
読書会の主な検討テーマと開催概要
本読書会では、Board3.0概念の整理とBoard2.0との違い、取締役会における情報・資源・モチベーションの問題、プロ投資家を社外取締役として活用する際の制度的論点、独立性・利益相反・情報管理に関する留意点、経済産業省ガイドラインや実務動向との整合性、日本企業における取締役会の「自律的進化」の可能性を中心に議論が行われる予定である。開催日は2026年3月上旬で、Zoomオンラインセッションでの開催となる。参加費は無料で事前登録制となっており、info@shosukabu.com宛に件名「『Board3.0議論の本質=取締役会の自律的進化に向けて』読書会参加希望」と明記のうえ申し込む必要がある。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000192.000158730.html