生誕150年、石橋和訳がロイヤル・アカデミーで日本人初入学の画家


英国で活躍した島根出身の画家・石橋和訓とは
島根県立美術館が「島根から世界へ―生誕150年 石橋和訓展」を2026年3月6日(金)~6月8日(月)の期間で開催する。現在の島根県出雲市佐田町出身の画家・石橋和訓(かずのり)(1876-1928)は、明治期に英国に渡りロイヤル・アカデミーで日本人最初の入学者となった。その大きな足跡は美術史の中で重要な位置を占めている。
西洋の油彩技法を習得した肖像画家
代表作《美人読詩》に見られるように、石橋はJ.S.サージェントらに師事してヨーロッパの洗練された油彩技法を身につけた。その肖像画は現地で好評を博し、また日本で滝和亭らのもとで身に着けた日本画の技術は英国の日本美術愛好家にとても高く評価された。下村観山や南薫造ら他の渡英日本人画家たちとの交友も知られている。
帰国後、政財界要人の肖像画を多数制作
帰国後は主に肖像画家として活躍し、犬養毅や渋沢栄一など政財界要人の肖像画を多数制作。帝展を中心に発表し審査員も務めるなど画壇での存在感を強めた。1928年に51歳で急逝したことにより次第に忘れられたが、近年日英両国間での調査の進展により、その足跡が明らかになりつつある。
150点の作品が集結する大規模回顧展
このたび画家の生誕150年という記念すべき年に、公立美術館では初となる大規模な回顧展を開催する。英国の大英博物館をはじめ、国内外にある石橋作品が多数集結し、展示総数は150点に及ぶ。大隈重信、渋沢栄一など政財界の大物の肖像画のほか、滝和亭やサージェント、下村観山や南薫造ら、師・友人など関連作家の作品も多数展示される。島根から世界へと大きく羽ばたいた誇るべき郷土出身の画家・石橋和訓を顕彰する展覧会として注目を集めている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001070.000036130.html