公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

せきしろの自由律俳句 第110回「色」結果発表 (2/3)

タグ
俳句
せきしろ自由律
投稿する
結果発表

 

結果発表

第 110回 課題: 色

 

 

佳作

塗り替えるアパート囲む足場越しに朝
 (長崎県 毎日ハッピー 45歳)

夜の海から青さを想像する
 (神奈川県 荒川諒和 23歳)

新芽色づき迫る酷暑
 (北海道 上川きなり 37歳)

雨粒の裏側を透かして見るビニル傘
 (埼玉県 たえ焼き 39歳)

三巻だけ背焼けしている
 (神奈川県 杏駄木さや 43歳)

色褪せたTシャツと旅
 (静岡県 幸江 58歳)

ビーズ暖簾の光を掬う
 (千葉県 xissa 60歳)

受験が終わり風景に色
 (福島県 可笑式 60歳)

赤いのに裏返す
 (神奈川県 Akiki 60歳)

雑貨屋に潜む新色
 (岩手県 セクシー大権現 15歳)

ランドセル売り場無い色が無い
 (北海道 エリンギ 38歳)

ハートの色に迷う
 (東京都 めめめい 18歳)

鈍色の突堤にひとり太極拳
 (福島県 人情力学士 66歳)

泣いた子の赤い目と鼻の先
 (北海道 こるり 62歳)

虹の根にほんのり桜色
 (岡山県 野のはな 13歳)

顔より先に思い出すネクタイの赤
 (富山県 ありすけ 16歳)

便箋の桜の大げさなピンク
 (福島県 めろんぱん 18歳)

ぬるい水底の鶏卵が白い
 (千葉県 ような恵 28歳)

今ここで甘海老の卵の青だけが嘘みたいで
 (大阪府 石川聡 44歳)

 

今月の総評

塗り替えるアパート囲む足場越しに朝
作業が始まる前の朝のひと時。ちょっとした非日常感。

夜の海から青さを想像する
明るい時とは別物の黒い海。そこから希望を探すように。あるいは記憶を辿るように。

新芽色づき迫る酷暑
早くも暑い夏を想像している。たぶんその想像は当たりそうだ。

雨粒の裏側を透かして見るビニル傘
たしかに雨粒の裏側を見るチャンスかもしれない。新しい視点をくれた句。

三巻だけ背焼けしている
買った時期か、置いていた場所か、あるいは三巻だけ古本なのか。

色褪せたTシャツと旅
シンプルながらも旅を感じる句。夏だ。

ビーズ暖簾の光を掬う
自分の古い写真を見るとビーズ暖簾が写っていた。それをずっと眺めていた記憶がある。

受験が終わり風景に色
私も受験時の色をほぼ覚えていない。かろうじて赤本の色くらいか。

赤いのに裏返す
肉の句。

雑貨屋に潜む新色
最近ペン売り場で知らない色がたくさんあって全部欲しくなった。

ランドセル売り場無い色が無い
こちらも知らない色だらけで、もう何年も驚いている。

ハートの色に迷う
幼い頃、ハートは赤かピンクと思っていたがいまや無限。

鈍色の突堤にひとり太極拳
良いモノクロ写真に出会った時のような句だ。

 

  1. 1
  2. 2
  3. 3