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“日本近代童話の父”の精神を継ぐ。「第31回小川未明文学賞」

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作文・エッセイ
公募ニュース

上越市と小川未明文学賞委員会は、「第31回小川未明文学賞」にて創作児童文学作品を募集中です。部門は短編部門(原稿用紙20〜30枚)と長編部門(同60〜120枚)の2つがあり、両部門を合わせて1編が大賞に選ばれます。大賞には賞金20万円が贈られ、作品は刊行されます。締切は2022年10月31日。子どもたちに、小川未明の文学精神「人間愛と正義感」を伝える作品を。

日本のアンデルセン

本賞は、未来に生きる子どもたちにふさわしい創作児童文学作品の誕生を願い、1991年に創設されました。以来、小説家・童話作家小川未明の精神である「誠実な人間愛と強靭な正義感」を子どもたちに育むような作品を募っています。

小川未明は新潟県上越市で生まれ、1961年に79歳で亡くなるまでに、1000点以上もの作品を創作し、「近代童話の父(日本のアンデルセン)」とも称されます。「赤い蝋燭と人魚」、「野ばら」をはじめとした作品は、児童文学の近代化や地位の向上に貢献し、今も多くの人に親しまれています。

主催者からは、「今日的な課題を含みつつも、読者である小中学生たちに、生きる喜びや人間らしい生き方を感じさせる作品を追求してほしい」とのメッセージ。生きる喜びや人間らしい生き方とは何か、小川未明の人生を知ることで見えてくるかもしれません。氏については、上越市HP学研プラスHPをチェックしてみてください。

世界で読まれる受賞作

大賞作品が学研プラスから単行本として刊行される本賞。過去の受賞作は、日本で毎年のように課題図書や推薦図書となるだけでなく、韓国や台湾など、海外で翻訳出版されたものも多くあります。

前回の大賞は、長編部門への応募作「カステラアパートのざらめさん」でした。小学3年生の「このみ」と、アパートの大家さんであり、先祖にカッパがいて水生動物とも会話できる「ざらめさん」。2人は千太郎という亀の力も借りながら、いろいろな問題を解決していきます。行方不明のネコを探し出したり、捨て犬が元の飼い主に抗議をする手助けをしたり……。

動物たちの気持ちを理解し、共存しようとする人間愛を、独特の文体と雰囲気で味わい深く描いたところが評価されたそうです。

世界中の子どもたちの心を育む作品を、あなたの手で生み出しませんか?

第31回小川未明文学賞

●賞:大賞(2部門合わせて)1編=賞金20万円、学研プラスから刊行

●締切:2022年10月31日(月)

本川かや

公募情報ライター。特に注目しているのは、文芸とアート系。作品や取材先の方の言葉に胸震わせながら執筆している。藤井風さん、落語家の柳家緑太さんが好き。

出典:https://www.city.joetsu.niigata.jp/site/mimei-bungakukan/31bunngakusyoujusyoukinenn.html

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