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「直したものはぶり返す。やすらぎの中で治ったものはぶり返さない」著者自身もひきこもりから回復し、親の支えを実感。今や臨床心理士になって支援に当たる。

株式会社ハート出版
心理学の「人の欲求階層説」に基づき段階的に「5つのプロセス」を経て回復へと導く。特に親の重要性を説く「親育ち・親子本能療法」の特徴や効果はどういうものなのか。専門家向けではなく、親御さんへの実用的な本




わが子は、なぜ無言で家にひきこもり、就労して(親がさせて)もぶり返し、長引いてしまうのか。

背景には無意識下に蓄積された心理的ダメージ(トラウマ)やエネルギー切れが考えられるが、大切な親子の信頼感、人間が生きていく最も基礎的な発達課題が隠れていると著者はいう。

ひきこもりは、親の気持ちに敏感で、自分を抑え、子育てに手間のかからなかった「いい子」に多いとも。そんな子が(もうダメだ)と無意識にひきこもってしまう。

親はなぜひきこもったのか分からずとも、就労や就学の支援より、まずは「安心してひきこませる」ことから始め、わが子の力だけで解決するのは困難なことにも気づいてほしい、と。

本書はアカデミックな心理学を駆使して、回復へと向かう5つのプロセスで順を追って解説していく。ひきこもりの絶望状態から「希望」→「意思」→「目的」→「有能性」→「アイデンティティ」と、その都度生じやすい問題と具体的な取り組み方や、わが子の言葉の裏側にある意味と理解の仕方などが分かりやすく書かれている。

「無条件の肯定」「親の正論は百害あって一利なし」「子が親を守る」「親のせいにして回復する」など、初見では反発や理解しがたいフレーズもあるが、通読するにつれて理解できるようになる。

心理学で「対象の内在化」というそうだが、親に愛された実感はずっと子の心の中で生き続ける。その大切なものを育み授けることは、わが子が大きくなってからでもできることをぜひ知ってほしい。

そして、わが子が「自分は自分で良い」「社会で生きていく価値がある」と思えるように回復していくことを願わずにはいられない。




※本書は2019年に刊行した『親から始まる ひきこもり回復』に新たな原稿を48ページ分加え、カバーを新装したものです。



・著者プロフィール
桝田智彦(ますだ・ともひこ)
1974年3月東京都世田谷生まれ、多摩育ち。学生時代から作曲家を目指し20代前半にグループでプロの音楽家としてCDデビュー。30歳を前に無二の親友を不幸な形で亡くしたことに壮絶なショックを受けひきこもる。その後「人の役に立つ仕事を!」と猛勉強の末30代高卒から大学(立正大学心理学部臨床心理学科:西松能子ゼミ)・大学院(目白大学大学院心理学研究科臨床心理学専攻修士課程:沢崎達夫ゼミ)へ進学、臨床心理士資格を取得。
精神科クリニック勤務を経て現在、一般社団法人SCSカウンセリング研究所代表。東京都公立学校スクールカウンセラー、親育ち・親子本能療法カウンセラーとして、ひきこもり・不登校支援に従事している。48歳でアマチュア・キックボクサーとしてRISE公式戦に初出場。『闘う臨床心理士』としても活動中。



・書籍情報
書名:増補新装版 親から始まる ひきこもり回復
著者:桝田智彦
仕様:A5判並製・350ページ
ISBN:978-4-8024-0241-5
発売:2025.06.05
本体:2,300円(税別)
発行:ハート出版
書籍URL:https://www.810.co.jp/hon/ISBN978-4-8024-0241-5.html



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