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公募ママ

公募歴5年、入選回数は200以上。驚異の入選確率を誇る塩田友美子さんには、どんな秘密があるのだろう。読めば自分も入選できる!?

奈良市主催の新型コロナ感染拡大防止企画 「おでかけを控えるキャッチコピー」で入選をしました。

緊急事態宣言が発令されていた期間に、外出自粛を促すキャッチコピーを募集していたものです。

入選作がこちら

「出かけないだけ」で守れる命がある

今回の自粛期間を経て「出かけない」ことは、なにもしていないようで一つの行動であると感じました。

意識をしなければ、人は出かけてしまう。

なので、出かけないことは実際には容易ではないのですが、あえて「出かけないだけ」というたやすさを表す言葉を用い、「守れる命」の重さとの対比を明確にしたかったのです。

長い自粛期間、人との接触をいかに控えるかが世の中の課題となり、初めての事態に対して私たちは迅速な意識改革を求められました。

そこで、大勢が共通認識をするための「言葉」が必要になったのだと思います。

普段であれば公募は楽しく、あわよくば賞金をもらえたらいいという気持ちで取り組んでいる私ですが、今回は違いました。

公募にはほかにも多岐にわたる可能性が潜んでいると感じたのです。

より知ってもらいたい、深く考えてほしいことを募集することで、多くの人の心に問いかけることができます。

応募者だけではなく、結果を知ったり関わったりした人の心にも言葉は刻まれるのです。

迅速な企画と発表によって、感染対策について考える機会を多くの人にスピード感をもって提供したこの公募に、私は感銘を受けました。

短期間の募集だったにも関わらずこの公募には約800件の投稿があり、社会的影響はあったといえるでしょう。

この募集は、奈良市内の中学校でも生徒と保護者に向けて紹介され、「今まさにやるべき公募」をやってくれた感動さえあり、私は賛同の気持ちを込めて投稿したいと思ったのです。

入選作は、啓発活動で使用していただけるようで、少しでも貢献できたら嬉しく思います。

今回の件で、公募は誰もが参加できる社会の一つだと私は感じました。

そこにはなんの壁もなく、高尚な志も必要ないのです。

「みんなのことをみんなで考えてみよう」

それが公募の基盤なのかもしれません。