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公募歴2年半にして入選回数100以上。驚異の入選確率を誇る塩田友美子さんには、どんな秘密があるのだろう。読めば自分も入選できる!?

以前、家庭画報に掲載していただいたことを書かせていただきましたが、ありがたいことにまた載せていただきました。

このコーナーのお題は毎回「家族」で、川柳作家の杉山昌善先生が選者です。

掲載していただいた句がこちら

リモコンを取ってと妻は遠くから

自分の方が近いのにあえて「リモコンとって」と夫に頼んでみたら、夫婦で笑えたことを句にしてみました。

そのままを詠んだつもりですが、杉山先生がご講評の中で私が考えていた以上の解説をしてくださったのです。

その中に「人生を妻にリモートコントロールされている夫」という言葉があり驚きました。

「そんな取り方もあるのか!」と、自分では考えもしなかった句の詠み方に、ハッとさせられたのです。

詠み手の方がプロである場合、句の持つ魅力を最大に生かしてくださるのだと思いました。

それと同時に、この先自分が川柳を楽しみたいと思っているうえで「作品を理解する力」は必須なのだと感じさせられました。

そして、先生に今後も選んでいただくにはどうすればよいのか分析したかったので、前回と今回の句に共通点はないか考えてみました。

前回は

似顔絵はちょっと良く描く子の配慮

という句を選んでいただきました。

共通点としては、どちらもほんの小さな出来事を詠んだ句です。

大きな事件などなくても、どこにでもありそうな家族のやり取り、気遣い、ふざけ合いなどの「日常」がポイントなのではないかと思うのです。

今日一日を振り返り家族とのやり取りを思い出してみると、他愛のない会話の中にも小さな感情の揺れや、自分の考えを少し直すこともありました。

それを言葉にすることが川柳なのだと思います。

ネタがないと思うこともありますが「今日あったこと」で十分なのかもしれません。

わざわざ買ってこなくても、冷蔵庫に入っているもので作った料理が案外おいしくできることがあります。

あてもなく「なにか大きなこと」を求めることも時には必要だと思いますが、今の自分に「あるもの」を見つめ直すことも大切にしたいと思います。