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作文・エッセイ
公募ママ

公募歴2年半にして入選回数100以上。驚異の入選確率を誇る塩田友美子さんには、どんな秘密があるのだろう。読めば自分も入選できる!?

こどもの頃に好きだった遊びを覚えていますか。

思い返すと、私はずっと公募に近いようなことをしてきました。

小学校の頃にはまっていたのは、壁新聞作り。

内容は、友達がハムスターを飼ってほしいと連れてきたとか、理科で育てたトウモロコシが枯れたとか。

それを絵や字で新聞にして居間に貼り、家族が少しでも見てくれると嬉しかったのを覚えています。

なんということはない出来事を、できるだけ面白く書こうとするのは公募でも同じ感覚です。

また、中学では広告作りが好きになりました。

例えば、地元の遊園地のチラシを勝手に作って教室に貼るなど。

何度か制作していると、先生は「この企業の回し者か?」なんて笑っていました。

今思うと作品を誰かに見せたいという願望が当時からあり、現在それが公募でかなっているのかもしれません。

そして大人になり、そんな遊びも無駄ではなかったと思える出来事がありました。

以前所属していた親子サークルは、メンバーが5組しかおらず存続が危ぶまれるという状況にありました。

そこで、メンバーと協力してとにかく宣伝に力を入れ、認知度を上げることにしたのです。

チラシは公募に取り組む感覚で作成しました。

なるべく文字数を少なめにし、印象をポップなものに変え、親子で楽しめそうな「気軽さ」をテーマにしたのです。

それをニーズがありそうな場所に配布。

すると、メンバー総出で努力した甲斐があり、見学者が続々と来たのです。

数か月後には会員が6倍となり、入会を打ち切りにするほどの成長を遂げました。

公募の基本は相手のニーズにこたえることだと思いますが、このように日常生活にも活きるのだなあと感じた経験でした。

私はこのチラシ作りも公募も、いまだに壁新聞を書いていた頃のような楽しい気持ちで取り組んでいます。

よく入選する秘訣を聞かれますが、私の「楽しい」という思いが、相手にも伝わっているのかもしれません。

公募を趣味で長く続けることができている方々はおそらく、「楽しい」に正直なのではないでしょうか。

楽しさには周りを巻き込むパワーがあります。

これは公募でも、日常生活の中でも大切にしたいことです。