プロの詩人になるには?
公募ガイド2018年7月号
小説の場合、「公募文学賞を受賞してプロデビュー」という道があります。
では、プロの詩人になるには?
詩の公募はありますが、デビューに直結した公募はありません。
詩でプロになる方法は、今では1つしかないと言ってもいいでしょう。
現代詩手帖賞を受賞し、その後、中原中也賞またはH氏賞を受賞することです。
まず、現代詩手帖賞ですが、これを受賞するためには、現代詩の専門誌『現代詩手帖』の投稿欄に応募し、毎月の入選作に選ばれる必要があります。
入選すると、現代詩手帖賞(年間最優秀賞)の対象になりますので、頑張って応募を続け、現代詩手帖賞を受賞してください。
受賞すると、それだけで箔がつきますが、それだけなく、ほとんどの人が詩集を商業出版してもらえます。
次に、中原中也賞に応募します。
中原中也賞は出版された詩集を対象とした賞で、詩人の登竜門と呼ばれています。
H氏賞は、詩の芥川賞とも言うべき新人賞ですが、応募はできません。
しかし、現代詩手帖賞のような有名な賞を受賞すれば、間違いなく選考の対象になるはずです。
つまり、現代詩手帖賞を受賞し、その後、詩集を刊行して、中原中也賞やH氏賞を受賞する。これがプロの詩人になる最短ルートと言えましょう。
実際、最果タヒさん、文月悠光さんもこのルートをたどっています。
公募ガイド2018年7月号
特集 「詩を書こう」
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