公募を始めたての頃
あなたはなぜ公募をはじめましたか?
私はずばり、賞金目当て。
今は書く楽しさ中心ですが、主婦でも自分の小遣いくらい稼ぎたい!との思いから始めたのです。
でも、子どもが幼く外勤したくはない。在宅でちょっといい話はないか。
そこで、「主婦」「在宅」「収入」などの単語をパソコンで検索しました。
すると、公募をやっている主婦を発見。
「公募ってなに?」というレベルでしたが、調べていくと「公募ガイド」に行き着きました。
「これだ!」と思い、さっそく購入。
興奮状態で夫に告げました。
「公募ってこんなに賞金もらえるんだって!」
すると、
「そんなにうまくいくかなあ」と笑いつつも、夫は新たな挑戦を応援してくれました。
初めて投稿した川柳のお題は「尿」。
「気づいたら 尿もれこれは 大変だ」
というように、デリケートなテーマに対し、大ざっぱな句をいくつか投稿。
結果は惨敗。なにせ、初心者ですから。
そこで次の、「耳」についての川柳は、夫と真剣に考えてみました。しかし、
「耳垢が たまっていくと 音こもる」
と、それこそモヤっとした句ばかりで、結局私たちは、駄作発表会をしてしまう事態に。それはそれで、夫婦仲良く腹をかかえて笑えたので、良しとしますが。
さて、素人でもわかる駄作臭。そもそも方向性が間違っているのでは?
思い立ったらやらずにはいられない私は、すぐに本を3冊買って読みました。もっと読むべきでしょうが、私は読書が恐ろしく遅いのです。
古典的川柳、現代的川柳の基本、ユーモア系川柳作品集と、なるべく偏らないよう選びました。
読後感じたことは、「思い」を読み込む必要性です。
確かに事実で笑わせ、うなずかせるパターンもありますが、それはネタが良い時のこと。
それ以外は、ぐっとくる言葉選びが必要です。
言葉を探し、組み合わせに悩まされ、ひらめいた時の喜びが、川柳の醍醐味なのではないでしょうか。
大人になった今、言葉遊びが楽しくてしょうがない。
こうしてどんどん、私は公募にはまっていったのです。