愛護の「芽」を育てよう!動物をテーマにした児童文学募集
日本獣医師会では、子どもたちが動物への正しい愛護・福祉の考えを知り、ふれあいの大切さを学べるための児童文学を募集しています。今回で29回目。過去の優秀作品からは、選ばれた9点が『とっておきの動物ものがたり』シリーズとして単行本化され、第18回の大賞作品『空、そら、ソラ』は、一部編集し『どうぶつ感動ものがたり』シリーズ第7巻の1作品として出版されています。
前回の大賞作品に選ばれたのは、『ピーコの贈り物』。お話の中にインコが登場し、高齢者とペット譲渡の問題に触れつつ、動物が人の生活に潤いを与えてくれる存在であることを伝えている物語です。
過去の入賞作品では、野生動物の保護や共存問題にスポットをあてたものや、身近な生き物のメダカに注目し、生態系や生物多様性の大切さが語られるなど、自然を題材にした作品も多くみられました。また動物との触れあいが心の成長につながることをテーマにしているものや、ペットを飼育することの責任を問う作品もありました。
ペットブームの陰で、飼育方法や動物の性質を理解せず手に負えなくなって手放すケースは後を絶ちません。人と動物の関係性を学ぶことは家族の一員として迎えるペットにもあてはまります。白石花絵さん著書『うちの犬』のなかで、「買う」のは一時、「飼う」のは一生。という言葉がありました。この重みを感じられる大人になってほしいと願わずにはいられません。
子どもの頃に触れた文学は、大人になっても覚えているもので影響力がありますよね。小学校の教科書にも『スーホーの白い馬』や『大造じいさんとガン』など、人間と動物の絆や共存をテーマにした物語が載っていたことを思い出します。最近では、サーバルキャットなどの動物たちが、かわいい女の子に擬人化されている『けものフレンズ』が人気です。アニメなどの影響もいろいろな動物に興味を持つきっかけのひとつになりますね。動物と共に生きていくことの大切さ、子ども達の「心の土台」を育むような物語を考えてぜひ応募してください。
公募情報の詳細はこちら:https://www.koubo.co.jp/contest/literature/fairy_tale/027563.html
日本獣医師会 第29回日本動物児童文学賞~人と動物との共存等を扱った作品の募集~(2017年4月20日〆切)