地上に舞いおりた、かわいい「宝塚の妖精」を守ろう!
兵庫県宝塚市が生物多様性の大切さを広めようと、「ツメレンゲ」をモチーフにしたかわいい妖精のマスコットキャラクターを作りました。親しみやすい名前をつけてあげてくださいね!
「ツメレンゲ」とは、地表に広げた葉がれんげやツメのカタチに似ている多肉植物です。日本では関東より西に多く分布し、宝塚市では武庫川(むこがわ)河岸に生育していますが、北アメリカ原産のオオキンケイギクなどの外来種の影響もあり、現在、県のレッドデータブックでランクC(準絶滅危惧種)に指定されています。
また、小さなシジミチョウの仲間である「クロツバメシジミ」の幼虫は、「ツメレンゲ」を含むベンケイソウ科の植物を食べて育つのですが、エサの減少にともなってこちらも絶滅の恐れが出てきています(マスコットの頭についたリボンは「クロツバメシジミチョウ」をデザインしたもの)。このように、自然破壊や特定外来生物による影響などで特定の種の分布が変化すると、他の生物にも影響してしまうのです。
市では2050年までを目標に、希少動植物を守るために里山を取り戻していこうと「たからづか戦略」を打ち出し、特定外来種の駆除や、河川敷のゴミ拾いなどを行なっています。また親子で参加できる生物の観察会や、生き物とその環境について学ぶセミナーも開催し、自然環境の回復に力を入れています。
その中で「ツメレンゲの妖精」の役割は、生物多様性の大切さをたくさんの人に伝えること。キャラクターの存在は生態系に興味を持ってもらうきっかけになります。子どもたちも覚えやすいネーミングを考えてみませんか?
公募情報の詳細はこちら:https://www.koubo.co.jp/contest/slogan_copy/naming/027313.html
生物多様性たからづか戦略 マスコットキャラクター愛称募集(2017年1月20日〆切)