ゾクッ!「階段」だらけの広島・尾道「怪談」もあるでよ
2003年から掌編怪談として一般公募、書籍化もされた「てのひら怪談」。そのご当地版はこれまでに西荻窪・京都田辺・大阪などで開催されてきましたが、今回ついに広島県・尾道へ!古くから水陸の交通の要衝として栄え、しまなみ海道で四国ともつながるこの街にまつわる、800字以内の短~い怪談を募集しています。
画になる坂や階段が多いこともあり、映画やアニメの舞台になることもしばしば。『時をかける少女(1983年)』などとともに、地元出身の大林宣彦監督が撮った尾道3部作とも呼ばれる『転校生(1982年)』で、御袖天満宮の石段を転げ落ちた男女の身体が入れ変わるというシーンが印象深いという人も多いのではないでしょうか。この神社の主祭神は菅原道真ですが、大宰府に流される途中でこの地に立ち寄った公が、この地の人々から厚くもてなされたことに感謝。自らの着物の袖に絵を描いて贈ったことから「御袖」天満宮と呼ばれることになったともいわれています。
鳴き龍天井で有名な西郷寺には罪を告白した龍の霊が祭られているほか、神社仏閣や小さな祠(ほこら)なども旧市街を中心に点在し、怪談の題材にしやすいスポットも多いと言えるのではないでしょうか。
怪談といえば夏をイメージする人も多いかもしれませんが、『雪女』など、もともと季節は問いません。応募作品はすべて、尾道市立大学美術学科の有志によりイメージイラストがつけられ、3月3日~31日の間、尾道市立中央図書館に展示されます。展示期間中の3月26日には怪談専門雑誌『幽』(ダ・ヴィンチ増刊)の編集顧問・東雅夫氏も出演するトークイベント開催!地域に密着した怖~い話を送ってください。
公募情報の詳細はこちら:https://www.koubo.co.jp/contest/literature/novel/026939.html
「尾道てのひら怪談」作品募集 (2017年2月11日〆切)