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ネットの海で物語る【第1回】公募活動を記録することが、受賞への第一歩

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ネットの海で物語る

公募活動を記録することが、
受賞への第一歩

はじめまして

「私でいいのでしょうか」
公募ガイドで掲載されている『気ままに公募ママ』の第1回目で、塩田友美子さんが仰っていた言葉です。私はこの『気ままに公募ママ』の記事が大好きなのですが、まさか同じ気持ちになるなんて思ってもいませんでした。

申し遅れました。蜂賀三月と申します。
公募ガイドを愛用して2年半。主に小説やエッセイの公募に挑戦してきました。
挑戦した公募の数は現在132。そのうち受賞・採用されたものは18になります。
また、コンテストでの受賞がきっかけで、2023年3月にスターツ出版から『絶対通報システム~いじめ復讐ゲームのはじまり~』という作品で書籍化デビューしました。

今回、社長の浅田さんから声をかけていただき、自分自身驚きを隠せません。毎日のように見ていた公募ガイドでエッセイの連載をするなんて、まだちょっと疑っています。ドッキリじゃないですよね? ほんとに?

さて、このエッセイは介護士だった私が小説を書き始め、そして小説家としてデビューするまでを書いていきます。主に小説投稿サイトのコンテストに応募することが多かったので、その話が中心になるのではないでしょうか。

今ではどんなところにも創作論やテクニックが転がっています。私も小説を書き始めてから、色々なものを読んだり試したりしました。そのなかでも「絶対にこれが正解だ!」というものは未だに見つけられていません。というか、それが当然だと思っています。創作者の数だけ創作論やテクニックがあり、それぞれに合う方法があると私は考えているからです。

なので、このエッセイで私が書く創作方法や考え方・経験については、合う人も合わない人もいるでしょう。ですので、利用できそうなところだけかいつまんで、参考程度にするのがいいです。結局のところ、私たちは自分自身が納得する作り方しかできません。自分の作品の責任をとれるのは自分だけです。他人から学ぶことはできても、他人に責任をとってもらうことはできません。

面倒くさがらずに、
予定表と結果を記録する

予防線はここまでにして、第1回目ではこんな質問を投げかけてみたいと思います。

今、これを読んでいる皆様は公募の記録をつけていますか?

私は公募に挑戦するにあたって、「①公募の予定表」と「②結果発表記録」を必ずつけています。 「①公募の予定表」は、これから応募する公募の締切と優先順位をまとめたもの。「②結果発表記録」は、応募した公募の結果をまとめたものです。

このふたつは長く公募を続けるうえで大変役に立ちます。 「①公募の予定表」はカレンダーに入れてもいいのですが、それだと締切ギリギリにしか目に入らなくなります。TODOリストで締切が早い順、自分のなかで優先順位が高い順に並べ、上からこなしていくのが確実です。

「②結果発表記録」の例はこちらになります。
実際に私が挑戦した公募とその結果が記入されています。

結果発表の予定日が事前に出ているものは、応募時についでに記入しておきます。例の画像には書いていませんが、作品のタイトルなども書いておくとさらに便利です。公募に落選した場合、違う公募に出し直すスケジュールを組むのも簡単になるし、応募したのに忘れてた! なんてことを防げます。なにより、公募主催者に迷惑がかかる二重応募を防ぐことができます。一部のコンテストは二重応募が認められているものもありますが、基本は禁止にしているところが多いです。しっかりと管理していきましょう。

記録するツールですが、予定は変わることがあるので気軽に書き換えられるものだとストレスを減らせるでしょう。

記録することでイージーミスは
予防できる

受賞の可能性を高めるには、簡単に防げるミスを無くすことから始まります。

記録というと面倒に思えますが、これがのちのち自分が結果を出しやすいジャンルや場所を把握することに繋がり、結果に反映されていくはずです。記録は、自分自身の分析をするためにもした方がいいのです。 それに、公募ガイドさんから記事執筆の依頼がきたときにも、さっと自分の公募歴を伝えることも可能になります(笑) 楽しい公募生活を継続するために、まずは今日から公募の記録を始めてみませんか?

次回は、これから小説に挑戦する方におすすめの小説投稿サイトと公募を紹介します。

※次回は7/19(水)更新予定です。

■profile
蜂賀三月 (はちが みつき)
小説家。ショートショート、児童書、YA小説をメインに執筆活動を行う。著書に『絶対通報システム~いじめ復讐ゲームのはじまり~』(スターツ出版)、 短編小説収録『5分後に奇跡のラスト』(河出書房新社)など。小説情報メディア 「WebNovelLabo」 を運営。

Amazonのアソシエイトとして、(株)公募ガイド社は適格販売により収入を得ています。