これで解決! Word書式テンプレート【脚本・シナリオ編】(4/5)
目次
- 脚本・シナリオ公募の定番フォーマットは? 最初の書式設定
- 表紙・登場人物表・あらすじの書式設定
- 原稿本文の書式を設定しよう:その1 ページ番号(ノンブル)の入れ方
- 原稿本文の書式を設定しよう:その2 柱書・ト書き・セリフのスタイル設定
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原稿本文の書式を設定しよう:その2 スタイルの設定
そもそもシナリオの原稿本文の書式設定が難しいのは、シナリオを書く際にこれらの要素が必要だからだ。
- 柱書き…シーンが起きている場所、時間を書く。頭に○をつけ、時間は(朝)(夜)など()で表す。
- ト書き…セリフ以外の地の文。セリフより3マス下げるのが一般的。
- セリフ…話している人物の名前を書き、セリフを「」に入れる。2行に渡るときは2行目の行頭を1字下げるのが一般的。セリフの最後に「。」はつけない。
Wordの「スタイル」にそれぞれの形式で入力できるよう設定する方法を解説していく。
これで、任意のカーソル位置で書きたいスタイルを「柱書き」「ト書き」「セリフ」から選択して書き進めていくことができるようになる。
「柱書き」の書式をスタイルに設定する
①「○場所(時間)」と手入力する。○は(記号)と補足のある方の○を使用する。
②同じ行にカーソルを置いたまま、右クリック。サブメニューから「スタイル」をクリック。
③「スタイルの作成」をクリック
④名前を「柱書き」に変更し、「OK」
⑤「スタイル」に「柱書き」が登録された
「ト書き」の書式をスタイルに設定する
⑥任意のト書きの文章を入力する。ここでは「桃太郎がやって来た。」と入力
⑦同じ行にカーソルを置いたまま、右クリック。サブメニューから「段落」をクリック
⑧⑨インデント 左(L):を「3字」に変更。プレビューで、「桃太郎がやって来た。」が3字分下(右)にさがっているのを確認し、「OK」
⑩一番上から打ち込んだ文章が3字分下にさがっている
⑪そのまま、同じ行にカーソルを置き右クリック。サブメニューから「スタイル」を選択
⑫「スタイルの作成」をクリック
⑬プレビューも「 スタイル1」と文章の左に3字空いているのを確認
⑭⑮名前を「ト書き」に変更し、「OK」をクリック
⑯スタイルに「ト書き」が追加された
「セリフ」の書式をスタイルに設定する
⑰任意のセリフを手打ちで入力する。ここでは桃太郎「おはよう。あああああああああ」とした。
セリフ2行目の行頭を手入力で1字下げにする
⑱入力した文字を選択する
⑲選択箇所の上にマウスを置き、右クリック。「スタイル」を選択
⑳「スタイルの作成」をクリック
㉑今回は少し特殊なので、「変更」をクリック
㉒赤い四角で囲った箇所が、ぶら下げインデント:1字 最初の行:-1字になっているのを確認
㉓名前を「セリフ」に変更し、㉔「OK」をクリック
㉕スタイルに「セリフ」が追加された
あとは、書きたい行で、書きたい「スタイル」を選択しながら書き進めればOKだ。
その他注意点
句点が勝手に詰められてしまい、正確な20字×20行の文字数にならないことがある。
その場合は、次の設定をしよう。
①「レイアウト」をクリック。②「段落」の右下にある矢印をクリックする
③「体裁」をクリックし、④「オプション」をクリック
⑤「間隔を詰めない」にチェックを入れ、⑥「OK」
これで、句点も1字としてカウントされるようになった。