当てはまった君には穴場! 応募資格限定 地方文芸【中日本編】
有名どころからマイナーなものまで、日本で開催されている文芸賞はさまざま。本記事では、その中の地方自治体や地方新聞社などが主催している地域限定の文芸賞に注目してみました。今回は甲信越、北陸、東海で行われている賞をご紹介する第2弾をお届けします。
地域限定文芸賞は、原則として「県在住者」や「市出身者」など、応募できる人が限定されるのが大きな特徴。応募総数が少ないため、全国規模で行われている文芸賞よりも入賞しやすい傾向にあります。小規模な賞が多いと思われがちですが、かつては文豪が関わっていたり、有名作家が輩出していたりと、長く続いている歴史ある賞も! 年1回開催しているものは、ちょうど今回の募集が終わったばかりというものもありますが、定期開催の公募ですので、募集中でない場合はぜひ次回に向けて頑張ってみてください。
小説家志望の人はいわずもがなですが、物語を書くことが好きな人や初心者の方も腕試しのつもりで挑戦してみましょう。短歌・俳句などを募集している賞もあります。
※掲載している情報は過去のものの場合があります。今年度の開催状況は、主催者サイトを随時ご確認ください。
短編・詩が得意な人にオススメ 【新潟県】 新潟日報文学賞
1987年から続く、新潟日報が主催する文学賞。新潟県在住、また出身者を対象にしており、小説と詩を募集しています。小説部門は400字詰原稿用紙30枚以内、詩部門は50行以内(2編1組)と短めなので、挑戦しやすいのが特徴。賞金についても小説部門30万円、詩部門20万円と高めなので、新潟県に縁のある人はチェックしてみてくださいね。
文芸
第37回 新潟日報文学賞 作品募集
新潟日報社は「第37回 新潟日報文学賞」の作品を公募します。小説と詩の2部門で、受賞作は新潟日報朝刊紙面でで発表します。
2023年09月01日(金) 締切
彫刻家・高橋洋氏制作の盾、副賞30万円
歌詞やコントも応募できるよ! 【新潟県】 「にいがた市民文学」作品募集
こちらは新潟市に在住・在勤・在学・出身の人が応募できる文学賞です。小説はもちろん、詩・歌詞、短歌や児童文学など、全8部門で作品を募集しています。なかには「コント部門」という珍しい部門も。18歳以下を対象とした「青春の部」もありますので、文芸部の人は活動の一環に加えてみては?
川柳・短歌・俳句
第26回「にいがた市民文学」作品募集
新潟市の文芸創作活動発表の場として作品を募集し、優秀な作品を作品集「にいがた市民文学第26号」に掲載します。みなさんの創意あふれる文芸作品をお待ちしています。
2023年07月20日(木) 締切
賞金1万円
自薦・他薦問わず、応募できます 【石川県】 泉鏡花記念金沢市民文学賞
北村薫など、有名作家などが受賞している全国規模の文学賞「泉鏡花文学賞」と併せて設けられた、金沢市民のための文芸賞。金沢市に過去住んでいた人や金沢市の学校に通っていた人も応募OKですよ。原則、対象となるのは製本・出版された文芸作品ですが、未発表の作品をワープロ原稿で提出することもできますので、締切の最後まで諦めずに。
文芸
第51回泉鏡花記念 金沢市民文学賞
市民の文芸活動の一層の充実を図り、文芸を通じた豊かな市民文化の形成を期待して、泉鏡花文学賞と併せ設けられました。
2023年07月31日(月) 締切
正賞「八稜鏡」及び副賞(賞金30万円)
若さの特権生かして、チャンスをつかめ 【石川県】 あすなろ青春文学賞
泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星など、多くの文学者を輩出してきた金沢。その文芸活動の拠点として開設された「金沢文芸館」の1周年を記念して制定されたのが本賞です。中学生~20歳以下の人が対象で、短編小説と詩の2部門で作品を募集しています。過去、石川県に在学・在勤の人も応募OKなので、大学進学などで他県にいる人もチャレンジを!
文芸
第18回あすなろ青春文学賞
当館は金沢の文芸活動の拠点、発信基地となるべく開設されました。当館の開館1周年を記念して制定されたのが「あすなろ青春文学賞」です。
この文学賞をとおして、金沢市の伝統ある文芸活動に若者の参加を奨励し新しい息吹を汲み上げ、才能が発掘され育っていくことを期待しています。
作品ジャンルは「短編小説」部門と「詩」部門があり、各部門ごとに優秀賞及び奨励賞数編を選定します。
U20--------中学生以上満20歳以下の方の賞です。
2ジャンル---短編小説部門・詩部門があります。
チャンス----"若さの特権""純粋なまなざし"作品発表のチャンスです。
受賞作品は作品集「金沢創作工房」に掲載し、発刊します。
2023年12月20日(水) 締切
各部門ごとに優秀賞および奨励賞数編を選定
手書き原稿も応募OK! 【富山県】 とやま文学賞
本賞は、富山県に住んだことがある人なら誰でも参加できます。もちろん、在学・在勤の人も応募可能。短歌、俳句、川柳、小説(戯曲)、評論、児童文学、随筆、詩の全8部門あるので、得意なジャンルの作品で挑戦してみては? 手書き原稿もOK。400字詰原稿用紙に、できるだけ丁寧な字で作品を綴って下さいね。
実力ある中高生の応募も多い賞 【福井県】 福井文学賞
400字詰原稿用紙20枚程度の作品から応募ができる文学賞。福井県内在住・在勤か、県出身者などゆかりのある人が対象です。募集しているのは小説や評伝、童話なので、該当するジャンルにピンときた人は応募を。前回は、コロナ禍や戦争など現代の課題を取り入れた作品や、人生を肯定する作品が目立っていたそう。
「くらしに文化が根づくやまなし」をみんなで実現! 【山梨県】 「やまなし県民文化祭」文学作品募集
山梨県民、出身者を対象にしており、小説、児童文学、エッセイ、詩、短歌、俳句、川柳の全7部門で作品を募集しています。応募料は1人1000円かかりますが、何点応募しても同じ値段でOK。いっぱい応募したらチャンスが増えるだけでなく、1点あたりがお得になるので、普段書かないジャンルにも挑戦してみるといいかも。
文芸
第22回やまなし県民文化祭 「文学作品」募集
県民のだれもが気軽に参加し、楽しみ合う中で文学創作活動の活発化を期待し、それによって本県の文学振興をはかる。
2023年10月31日(火) 締切
県民文化祭賞 3万円
山梨日日新聞を購読できる人! 【山梨県】 山梨日日新聞 新春文芸
山梨日日新聞では「山日新春文芸」を募集している。新春にふさわしい短歌、俳句、小説(400字詰原稿用紙15枚以内)を。小説は入選が5万円、佳作1万円。応募資格の記載はありませんが、山梨日日新聞を購読できるエリアの人なら応募可能と考えられます。
「名古屋の風景」から、あなたが描き出すのは? 【愛知県・岐阜県・三重県】 「コトノハナゴヤ」作品募集
課題写真から1枚を選び、そこから連想した“名古屋を感じられる”短編文芸作品を募集している公募です。愛知・岐阜・三重に在住の方なら誰でも応募OK。規定字数が200字以上800字以内と少なめなので、忙しい人でも気軽に参加できますよ。過去入選・入賞作品はWEBで読めるので、作品づくりの参考にしてみてくださいね。
ライター
あみこ
三度の飯よりゲームが好きな公募情報ライター。ソシャゲのスタミナ消費に追われながら、最近公募に目覚めた娘のチャレンジを応援する日々を送っている。