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賞金を手に入れろ! 入選50のヒント③:ジャンル別のコツ編1/2

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Q18:ネーミングで入選するには?

  1. 声に出して呼びやすい
    1. ネーミングは音。耳に心地いいことが大事です。
  2. モノやコトが想起できる
    1. それが何なのか、想起できること。名は体を表す。
  3. 特徴を表現している
    1. 同類のモノやコトと区別がつくこと。自慢点やセールスポイントをアピールすることが大事。(コピーライター・岩永嘉弘)

Q19:どの文学賞に応募すればいいのでしょうか?

何を書きたいか、どうなりたいかによる

まず、文学賞全般の入選の条件を挙げてみます。

  • 下読みや祖当編集者や選考委員のはるか向こうにいる読者に向けて本気で小説を書いていること
  • 「俺が、俺が」「私が、私が」といった書き手の自意識、自己顕示が巧妙に消去されていること( フリー編集者・中田宗孝)

次は、本誌ではあまり特集したことがない時代小説。

  • 新鮮であること:これまで取り上げられていない時代や場所、珍しい職業などを題材にして、新鮮味を出す。きちんと調べる。
  • アクション場画:刀で斬り合うチャンバラ場面を迫力満点に描き、わくわく感を出す。できれば最低1 か所は欲しい。
  • 四季の風物を描く:四季折々の風習などを描き、郷愁のような雰囲気を出す。食べ物をおいしそうに書くのがベスト。(時代小説家・永井義男)

文学賞選びは、好きな作家の出身公募にという手もありますが、それよりどんな小説を書きたいか、どうなりたいかによります。プロになりたいならプロを輩出している公募、賞金が欲しいなら地方文学賞といったように。

Q20:エッセイで入選する秘訣はありますか?

心にしみる感動体験を書こう

  • 伝えたいことを絞る:話を「盛る」のではなく「削る」こと。
  • 誰に読ませたいのか:想定読者を設定する。
  • 視覚的文章:においや音、場面が浮かぶように。(小説家・上野歩)

加えて言えば、エッセイ公募の場合、プロのエッセイストや学者のエッセイによくあるうんちくはあまり求められません。主催者が公募をするのは、名もない素人の素直な気持ちゃエピソードを求めているから。
心にしみる系のちょっといい話、泣ける話、ほっとする話を求めるケースが大半です。変に凝らず、素直な気持ちを素直に書きましょう。

Q21:童話賞入選の条件は何ですか?

  • 内容も表現も対象年齢をはずさない
  • 教調を語るなど、文中に作者が「顔」を出さない
  • タヌキやキツネが化ける話は飽きられている

やめておいたほうがいいが、新鮮な切り口なら入選することもある。(童話作家・後藤みわこ) 

童話は子どものためのお話ですから、子どもの読者を想定して! また、間違っても子どもを教育してやろうという目線では書かないこと。それでは楽しめません。

Q22:川柳・俳句・短歌で入選するには?

まずは本来の川柳編。

  • 時代の空気をとらえる
  • これまでにない発想と表現
  • 定型詩としての格

一方、主催者が選考に加わると、以下のように変わってくる。

  • 笑いがある
  • 主催者の意図を踏まえている
  • 流行語、時事事象等の活用(川柳家・尾藤川柳)
     

次に俳句編。

  • 仮名遣い、文法が間違いがない
  • 言葉の雛駄を省いている
  • ほかの句に似ていない(俳人・佐藤文香)
     

何はなくともこれだけはという観点で3つ挙げてもらいました。

最後は短歌。

  • 形容詞に頼らない!
  • 細部まで表現する!
  • 自分らしい作品を!(歌人・田中章義)

短歌的な短歌よりも、自分だからこその表現を見出そう。

Q23:シンボルマーク、ロゴマークに入選傾向はありますか?

マークの入選のコツについて、「不昧公200年祭記念事業ロゴマーク募集」で最優秀賞になった中尾実里さんに聞いてみました。
「自治体であればその街の歴史、街のデザインに関わる要素等について可能な限り情報収集することが大切。今はWEBから多くの情報を得ることができます。シンボルマークやロゴマークは、多くの人に伝えていきたいこと、ものの象徴。できるだけ公募の背景のテイストと合わせることで主催者の求めるイメージと合致する可能性が高くなります」

「公募の趣旨に合っている」、これは入選の大前提です。これ以外に入選作品に共通することを5つ挙げます。

  1. デザインの流行に似ていない:流行に合わせると古くなりやすい
  2. シンプルである
  3. わかりやすい:コンセプトが伝わりやすい
  4. 色は3色以内:白黒でもデザインが損なわれない
  5. 何にも似ていない

 

※本記事は「公募ガイド2018年1月号」の記事を再掲載したものです。

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