春の文学賞シーズン到来 開催情報リマインド ミステリー・その他編
春といえば、出会いと別れの季節。大寒も過ぎ、そろそろ忙しくなる年度末に向けての準備を始めている人も多いかと思いますが……忘れてはいませんか? 春がそこまでやってきたということは、もうすぐあなたが応募しようと思っているその文学賞、締切間近ですよ!
春は作家デビューを目指す人にとって大切な季節です。そこで本記事では、文学賞の開催情報をリマインド。今回は主にミステリと、その他の賞についてまとめてみました。
「純文学・エンタメ小説編」はこちらからチェックしてくださいね。
応募締切を迎える賞が多い春の訪れの前に、ぜひ本記事をチェックして、狙った文学賞に応募し忘れないようにしてくださいね!
※掲載している情報は過去のものの場合があります。今年度の開催状況は、主催者サイトを随時ご確認ください。作家名につきましては敬称略とさせていただいています。
3つの文学賞の流れを受け継ぐ! 新潮ミステリー大賞
日本推理サスペンス大賞、新潮ミステリー倶楽部賞、ホラーサスペンス大賞を統合して創設された賞。規定枚数は400字詰原稿用紙350枚以上(以下ではないのでご注意を)なので、長編ミステリーが対象ですよ。賞金は300万円で、大賞だけでなく最終候補に残った作品も映像化が検討されることも。選考委員は貴志祐介、道尾秀介、湊かなえ。締切は3月31日です。
新風を吹き込む書き手の出現を熱望 創元ミステリ短編賞
「ミステリーズ!新人賞」を改称し「創元ミステリ短編賞」となってから今年で2回目の開催です。賞金は30万円。受賞作は「紙魚の手帖」への掲載に加え、朗読音源化もされますよ。規定枚数は400字詰原稿用紙30~100枚で、選考委員は大倉崇裕、北村薫、辻堂ゆめ。締切は3月31日です。
広義のミステリーを募集! 日本ミステリー文学大賞新人賞
光文文化財団主催の、長編小説を対象にした賞。賞金は500万円と高額です。WEBには辻村深月と薬丸岳の対談があるので、応募したい人はぜひチェックを。規定枚数は、400字詰原稿用紙で350~600枚で、選考委員は月村了衛、辻村深月、湊かなえ、薬丸岳。web応募のみ3月1日から開始予定で、締切は5月10日です。
『元彼の遺言状』『さよならドビュッシー』などが受賞 『このミステリーがすごい!』大賞
1200万円という破格の賞金が特徴。ホラー的な要素や時代小説的な側面があったり、SF的設定をベースに書かれた作品でも、ミステリーとしての要素があればOKですよ。隠し玉と称して受賞作以外がデビューすることも。規定枚数は40字×40行で100~163枚で、選考委員は大森望、香山二三郎、瀧井朝世。締切は5月31日です。