英国推理作家協会は、「007」シリーズの原作者で知られるイアン・フレミングにちなむ「イアン・フレミング・スチール・ダガー賞」の最終候補に、伊坂幸太郎の「AX アックス」（英訳のタイトルは「ザ・マンティス」）など6作品を選んだと発表した。
選考結果は7.4に発表される。
『AX アックス』（KADOKAWA）は『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる連作短編で、恐妻家の殺し屋が主人公のミステリー。未読の方はこの機に3作まとめて読んでみよう！

第37回三島賞は、大田ステファニー歓人『みどりいせき』（集英社刊）に決まった。
同作は、昨年発表になった、第47回すばる文学賞受賞作でもある。
三島賞は新潮文芸振興会が主催する純文学系の文学賞。今回は2023年4月1日から2024年3月31日までに発表された小説、評論、詩歌、戯曲を対象に選考された。選考委員は、川上未映子、高橋源一郎、多和田葉子、中村文則、松家仁之の5氏。
三島賞は、芥川賞、野間文芸新人賞とともに純文学三冠と呼ばれる。プロ対象だが新人賞のため、ベテランになってからでは獲れない。三冠受賞者は、笙野頼子、鹿島田真希、本谷有希子、村田沙耶香、今村夏子の5人。

5月13日、ノーベル文学賞受賞（2013年）のアリス・マンローさんがカナダのオンタリオ州ポートホープで亡くなった。92歳だった。
アリス・マンローさんは、1931年、オンタリオ州生まれ。「現代短編小説の巨匠」として知られている。
日本語訳も出ていて、『小説のように』『ディア・ライフ』『林檎の木の下で』などの人気が高い。短編が好きな方はぜひ！

11月16日、大阪・サンケイホールブリーゼにて、「なにげに文士劇2024 旗揚げ公演『放課後』」が上演される。
文士劇は、文人、劇評家、画家などによって演じられる芝居。
原作は東野圭吾のデビュー作『放課後』で、先生を旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女、先生をナンパする運動部の主将などが登場する青春ミステリー。
注目したいのは、その出演者。
黒川博行、朝井まかて、東山彰良、澤田瞳子、一穂ミチ、上田秀人、門井慶喜、木下昌輝、黒川雅子、小林龍之、蝉谷めぐ実、高樹のぶ子、玉岡かおる、百々典孝、湊かなえ、矢野隆。
配役の発表はこれからだが、湊さんは元教師だけど生徒役かなあ。童顔なのでいけそう。黒川さんも元教師だけど、強面だから生徒役はきついかなあ（全部独り言です）。
チケットの一般販売は9月1日から。

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