文章のみ、動画作品でも応募できる! 「第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞」
約2000万人が利用する絵本情報・通販サイト“絵本ナビ”と講談社が共同で主催する絵本コンテストが開催中です。募集しているのは、絵本部門、動画部門、テキスト部門の全3部門。絵本らしい絵本はもちろん、文章のみや動画など、自分に合ったスタイルであなたの物語を作品にしてみましょう。締切は2025年1月31日で、大賞受賞者には賞金50万円やお絵かきソフトなどの贈呈のほか、講談社から作品が出版されます。
だれでも気軽に応募できる絵本大賞
絵本づくりのために用紙や画材を用意したり、絵を練習してみたりしたけれど、結局なんだかんだで応募をあきらめてしまった……という経験はありませんか? そんなあなたに、ぜひチャレンジしてほしいのがこちら、講談社×絵本ナビが開催している「読者と選ぶあたらしい絵本大賞」です!
本賞の特徴はなんといっても、応募できる作品の自由度がとっても高いところ。従来通りのスタイルの作品から、マンガのようにコマ割りをした絵本や文章のみの絵本、動画として楽しめる絵本まで……どんな形で絵本を表現してもOKなんですよ。
例えば、子どもの寝かしつけのために作ったショートムービーや、日記帳のすみっこにいつも描いているオリジナルキャラクターなど、すでに“作品のタネ”になりそうなものはありませんか? 今、あなたの手元にある、そのスマホやタブレットで、今度こそあなたの夢を形にしてみましょう!
動画の絵本って? お絵かきソフトプレゼントって本当?
その名の通り、絵本の公募として“あたらしい”試みがたくさんある本賞。応募要項を読んでいると、気になる点がたくさんあったので、担当者の方に疑問に思ったところや気になるところを、いろいろとうかがってみました!
――どんな思いから、本賞を新設されたのですか?
本賞は、絵本を描く人、読む人のすそ野を広げたいという思いから新設しました。スマートフォンでのインターネット利用率が72.9%※の今、手のひらにいつも握られているスマートフォンという絵筆で、気軽に絵を描く人や物語を紡ぐ人を増やしたい、その背中を押したいと考えています。応募方法についても、スマホやタブレット、PCから簡単に参加できる、WEB応募のみとしました。
※令和6年版情報通信白書より
――「応募を考えている方に、デジタルお絵描きアプリを無料配布」と応募要項にありました。こちらについて、具体的に教えてください。
応募を考えている方に、“CLIP STUDIO PAINT EX 1デバイス3ヶ月版”※を先着500名様に無料配布しています。創作経験のない方や、普段はアナログで描いているけれども、デジタルでの描画にもチャレンジしてみたい方々を応援したいと考えました。11月から制作を開始すると、ちょうど1月末の締切まで絵本制作や動画制作を楽しんでいただけますよ。
※“CLIP STUDIO PAINT”とは、イラストやマンガ、アニメーションの制作に特化した、世界4500万以上のクリエイターが愛用するお絵描きアプリ
――テキスト部門を設けた狙いや目的について、教えてください。
テキスト部門については、童話づくりに興味があっても「絵が描けない」と思っている方に、ご挑戦いただきたいと考えております。その逆で「絵はすばらしいのに、物語を紡ぐのが難しい」とお悩みの方もいらっしゃると思います。物語と作画、それぞれの素晴らしい才能が出会う応援を、将来的に本賞でできるよいですね。
――絵本大賞に動画部門がある点が面白いと感じました。どのような動画作品が集まることを期待しますか。
スライドショーのような動画、音付き紙芝居のような動画、アニメのような動画……どのような動画であっても、その世界が「絵本」だと、作り手によって感じられるものを応募いただきたいと思っています。ルールは、絵本にふさわしい内容であること、10分以内であることの2点だけ。むしろ、応募される方々に絵本の世界を広げていただきたいと考えております。
短い尺でも心に残る作品がより求められている時代ですから、今後は動画形式の絵本がメジャーになっていくかもしれません。昭和のころ、子どもが慣れ親しんだ雑誌「こどものとも」からたくさんの名作絵本が生まれたように、今の子どもたちが慣れ親しんでいる動画系SNSから、未来の名作が生まれるのを応援したいと考えております。
一方で、動画部門で読者から大きく支持される素晴らしい作品があれば、動画から書籍化という可能性もあるでしょう。描き手にとっては、作品が広がるよい機会となると考えています。
――副賞には「絵本ナビ・コクリコに作品紹介記事」とありましたが、受賞作品はどのような形で紹介されるのですか。
すべての部門において、大賞・部門賞に選出された作品はそれぞれ、内容の紹介だけでなく、審査員の評価や作家さんの思いなども紹介したいと考えております。今回の賞では、最終選考作品は動画化し、YouTubeの絵本ナビチャンネルにて公開いたします。読者側もスマホなどから動画を楽しんでいただき、審査に参加していただける予定ですよ。
また、副賞でお約束している紹介記事にも、こちらの動画リンクを貼付いたします。絵本ナビ・コクリコで紹介するだけでなく、動画によって受賞作品をそのまま楽しんでいただけるようにする予定です。絵本のよさは、繰り返し、何度でもその世界に飛び込めること。動画化した作品をきっかけに、動画系SNSに日常的に慣れ親しんでいる方々にも、絵本のよいところや、絵本ならではの世界を知っていただければと思います。
――最後に、応募する方へのメッセージをお願いいたします。
絵本部門・動画部門・テキスト部門に限らず、描き手自身が「これは絵本だ」と信じる作品をお送りください。本賞に寄せられる作品によって広がっていく、絵本の世界のこれからが楽しみです。面白かったり、うれしかったり、考えさせられたり……。読者の喜怒哀楽を刺激する作品をお待ちしております。
締切まで残り2カ月強。本賞では、自分自身のために書いたお話、大好きな名作のオマージュ、マンガっぽい絵本など、ちょっと変わったテーマやアイデアから生まれた作品も応募できます。これを機に、あなたらしさ全開で絵本づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
三度の飯よりゲームが好きな公募情報ライター。ソシャゲのスタミナ消費に追われながら、最近公募に目覚めた娘のチャレンジを応援する日々を送っている。
出典: https://www.ehonnavi.net/pb-innovation-award/
コンテストの趣旨がより明確に伝わるよう、公式サイトの画像を一部引用させていただくケースがございます。掲載をご希望でない場合は、お問い合わせフォームよりお申し付けください。