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横浜美術館が新たな魅力を発信!休館中に収蔵した現代アートの特別展示が話題沸騰

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報道発表
淺井裕介《八百万の森へ》2023年 土、アクリル樹脂、木炭、鉛筆、弁柄、パネル 325×390 cm 横浜信用金庫創立 100 周年記念寄附による購入(プレスリリースより)

横浜美術館が3年間の休館を経てリニューアルオープンし、注目を集めている。その中でも特に話題を呼んでいるのが、3階展示室で開催されているコレクション展だ。このコレクション展では、休館中に収蔵された新作品を中心に、ふたつのテーマに基づいた展示が行われている。

まず目を引くのは、横浜ゆかりのアーティスト、淺井裕介による新作《八百万の森へ》だ。この作品は、横浜信用金庫の創立100周年記念事業として横浜市文化基金に寄附されたことをきっかけに収蔵された。9枚のパネルを組み合わせることで、7パターンの絵柄を変化させることができるという斬新な仕掛けが施されており、来場者の目を楽しませている。

もうひとつの注目ポイントは、1980年代と2010年代の現代アートコレクションだ。特に1980年代の作品群は、当時の美術界に新風を吹き込んだ女性アーティストの作品や、身体性や手仕事を重視した男性アーティストの作品が展示されている。これらの作品は、現代に通じるジェンダーや環境問題といったテーマを先駆的に取り上げており、アートの持つ社会的意義を改めて感じさせる。

展覧会の見どころとして、淺井裕介の《八百万の森へ》の特別展示が挙げられる。7月に行われた3日間限定の無料展示とは異なる絵柄で展示されるほか、作品の完成までを記録した資料や映像も新たに公開される。アーティストの創作プロセスを垣間見ることができる貴重な機会となっている。

また、関連イベントとして学芸員やエデュケーターによるギャラリー・トークも開催される。英語通訳付きや手話通訳付きの回も用意されており、幅広い来場者に対応している点も注目だ。

横浜美術館コレクション展「新収蔵作品特別展示――淺井裕介《八百万の森へ》」「新たにむかえた作品たち――生活・手仕事・身体」は、2025年2月8日から6月2日まで開催される。一般500円、大学生300円、高校・中学生100円(小学生以下無料)で観覧できる。毎週土曜日は高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方と介護の方1名も無料となっている。

横浜美術館の新たな挑戦と、休館中に収集された現代アートの魅力を存分に味わえる本展。アートファンはもちろん、現代社会を映し出す鏡としてのアートに興味がある方にもおすすめの展覧会となっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001222.000014302.html