奈良市三条通りに、新たなアートの発信地が誕生する。2025年2月1日、「MOMENT Contemporary Art Center」がオープンする。この施設は、MUZ ART PRODUCEと一般財団法人森記念製造技術研究財団が運営し、現代美術の展示やアーティスト・イン・レジデンスプログラムを展開する。

MOMENTは、日常生活の中に非日常の瞬間を生み出す場所として構想された。ギャラリーでは国内外の気鋭のアーティストの作品を紹介し、アーティスト・イン・レジデンスでは、奈良の歴史や日本の自然、社会を再検証する機会を提供する。また、ワークショップやイベントを通じて、鑑賞者の芸術への理解を深める取り組みも行う。

オープンを記念して、奈良市出身の今西真也による個展「あした、しらない、いき」が2025年2月1日から4月6日まで開催される。今西は、キャンバスに油絵具を塗り重ね、独特の筆致で作品を制作する気鋭のアーティストだ。彼の作品は、鑑賞者の距離や視点によって見え方が変化し、人々の認識の曖昧さや目に映るものの不確かさを表現している。

MOMENTの空間設計は、国際的に評価の高い松井亮建築都市設計事務所が手がけた。松井亮氏は、AR House Awards 2015やCONTRACTWORLD AWARD 2010など、数々の賞を受賞している建築家だ。

奈良は古都として知られるが、MOMENTの誕生により、現代アートの新たな聖地としての顔も持つことになりそうだ。歴史と現代が交差する奈良で、アートを通じた新しい対話と発見の場が生まれることが期待される。芸術愛好家はもちろん、奈良観光の際にも立ち寄る価値のあるスポットとなりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000048411.html