葉っぱ1枚で魅せる芸術!「リト@葉っぱ切り絵」が第3回やなせたかし文化賞大賞を受賞
葉っぱ1枚で繊細な世界を表現する「リト@葉っぱ切り絵」が、第3回「やなせたかし文化賞」の大賞に輝いた。この賞は、「アンパンマン」の生みの親であるやなせたかしさんの遺志を継ぎ、子どものための優れた創作活動を称える目的で創設された。
リトさんは2020年から制作活動を開始し、わずか数年で注目を集めるアーティストへと成長。その作品は、1枚の葉っぱの上に精巧な切り絵で物語を紡ぎ出す独特の手法が特徴だ。代表作「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の葉っぱ版は、オリジナルの浮世絵の雰囲気を見事に再現している。
選定委員からは、リトさんの精緻な造形技術と豊かなストーリー性が高く評価された。これまでの受賞者には、絵本作家のヨシタケシンスケさんや鈴木のりたけさんなど、子ども文化の発展に貢献した著名人が名を連ねている。
リトさんの作品集『葉っぱ切り絵コレクション いつでも君のそばにいる 小さなちいさな優しい世界』や写真絵本『まねっこカメレオン』は、すでに累計30万部を突破する人気ぶり。最新刊『葉っぱ切り絵いきものずかん』では、71種類の生き物たちを葉っぱ切り絵で表現し、それぞれの特徴や暮らしにフォーカスした図鑑のような一冊となっている。
リトさんは1986年生まれの神奈川県出身。自身のADHDによる偏った集中力やこだわりを前向きに生かし、独学で制作をスタートさせた。SNSでの日々の投稿が注目を集め、国内外のメディアで取り上げられるなど、その活動の幅は急速に広がっている。2024年には個人美術館「LITO LEAF ART MUSEUM FUKUSHIMA」のオープンも予定されており、今後の活躍がさらに期待される。
第3回やなせたかし文化賞の授与式は2025年4月12日に高知県で行われる予定だ。リトさんの受賞を機に、葉っぱ切り絵アートがより多くの人々の心に届くことだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006959.000001719.html