日本の伝統美と現代アートが融合する注目の展覧会が、東京・西麻布で開催される。エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社が運営するWALL_alternativeにて、2025年3月14日から4月5日まで企画展「和を以て景を綴る」が行われる。

本展では、日本の伝統的な美意識や精神を基盤に作品を制作する5名の気鋭のアーティストが集結。兼子真一、野田ジャスミン、ハシグチリンタロウ、長谷川寛示、森夕香という多彩な顔ぶれが、絵画、書、彫刻、陶芸といった様々な分野で新たな表現に挑戦する。

展覧会のテーマである「和を以て景を綴る」には、日本の美意識が現代においてどのように変容し、生き続けているかを探る意図が込められている。キュレーターを務める渡邊賢太郎氏は、「過去と未来、伝統と革新が交錯する中で、本展での作品と空間の調和、作品と鑑賞者の対話が織り成す『景』は、人それぞれの感覚の中にも新たな『景』を綴ってくれるでしょう」と語る。

会期中には、オープニングレセプションやアーティストとのトークセッション、映像作品の上映会など、多彩な関連プログラムも予定されている。また、京都を拠点に活動するYOKOYAMA TATAMIの協力により、伝統的な畳の技術を活かした斬新な展示空間も注目だ。

西麻布という、日本の歴史と文化が交錯する地で開催されるこの展覧会は、伝統を尊重しながらも未来への新しい視点を創造する対話の場となることが期待される。日本美術の「間」や「無常」といった哲学的要素が、現代社会でどのように具現化されているのかを体感できる貴重な機会となりそうだ。

入場は無料で、一部のイベントを除き予約不要。アート愛好家はもちろん、日本文化に興味のある方にとっても、見逃せない展覧会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000133.000065348.html