幻想を現実に!梅沢和木の個展「画像幻想」がCASHIで開催、デジタルアートの新境地に迫る
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デジタル時代の新たな表現を追求するアーティスト、梅沢和木の個展「画像幻想」が、2025年3月1日から4月5日までCASHIで開催される。本展では、インターネット上の膨大な画像を再構築し、現実空間に落とし込む梅沢の独自の手法による新作が展示される。
1985年埼玉県生まれの梅沢は、武蔵野美術大学卒業後、デジタルイメージの可能性を探求し続けてきた気鋭のアーティストだ。彼の作品は、ディスプレイ内の「存在しないはずのイメージ」を、あたかも実在するかのように提示する点が特徴的だ。この手法は、現代のデジタル社会における「画像」への信仰心を反映した、一種の偶像崇拝的実践とも言える。
今回の個展「画像幻想」では、梅沢が長年魅了され続けてきた「画像」という概念を軸に、新たな作品群が公開される。デジタル上では実体を持たない「画像」を、再度現実空間で絵画化するという試みは、幻想と現実の境界を曖昧にし、鑑賞者の認識を揺さぶる。
梅沢は「画像」という言葉に特別な思い入れを持っており、その中に含まれる「ピクセル」の概念にも注目している。彼は「画像が存在しているかのように平面作品として提示することは、それが幻想であることをごまかす行為にすぎないと批判することもできる」と述べつつ、「私がこの幻想を信じ続けたいから」と、あえて現実空間での展示にこだわる理由を明かしている。
本展は、CASHIでの梅沢の個展としては2020年の「黒の夢」以来、5年ぶりの開催となる。デジタルとアナログ、虚構と現実が交錯する梅沢の世界観を体験できる貴重な機会だ。また、関連企画として、CON_でのグループ展「912133-297-94」や、コ本や honkobooksでのミニチュア個展「メタ・ミュージアム」も同時期に開催される。
現代美術の最前線を体感したい方、デジタルアートの新たな可能性に興味がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。入場は無料で、会期中の3月20日春分の日は臨時開廊となる。詳細は公式サイト(http://cashi.jp/lang/ja/exhibition/3192.html)で確認できる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000115732.html