国立美術館の至宝が地方へ!全国の美術館と夢の共演、2025年から新プロジェクト始動


美術ファン必見!国立美術館の名品が全国各地で鑑賞できる新たな取り組みが始まる。国立アートリサーチセンター(NCAR)が主導する「コレクション・ダイアローグ」と「コレクション・プラス」という2つのプロジェクトだ。これらの企画は、地域の美術館と国立美術館のコレクションを融合させ、新たな視点から作品を楽しめる画期的な試みとなっている。
「コレクション・ダイアローグ」の第1弾として、2025年11月から岐阜県美術館で「大正・昭和 'モード' の源泉」展が開催される。この展覧会では、国立工芸館と岐阜県美術館のコレクションを組み合わせ、大正から昭和にかけての工芸・デザインの魅力を存分に堪能できる。アール・ヌーヴォーやアール・デコの要素を日本の感性で昇華させた家具、金工、ガラス工芸、グラフィックデザインなどが一堂に会する。
一方、「コレクション・プラス」では、富山県美術館、長野県立美術館、北海道立釧路芸術館の3館で特色ある展示が予定されている。富山県美術館では、ポップアート前後のアメリカ美術とピカソの肖像画を楽しめる。長野県立美術館では、マルセル・デュシャンと松澤宥という、現代美術に大きな影響を与えた2人のアーティストの作品が競演。北海道立釧路芸術館では、日本とアメリカの現代写真の巨匠たちの作品が一堂に会する。
これらのプロジェクトは、地方の美術館に新たな可能性をもたらすだけでなく、美術ファンにとっても貴重な鑑賞機会となりそうだ。NCARは本事業を通じて、国立美術館と地方美術館のコレクションに新たな光を当て、さらなる魅力の発見につながる展覧会の開催を推進していく。
美術館関係者にとっても、この取り組みは大きな意義がある。岐阜県美術館の担当者は「国立美術館の豊かなコレクションと共に当館のコレクションを展示することで、双方のコレクションが持つ歴史的な重要性や作品の魅力を多くの人に発信できる」と期待を寄せている。
2025年4月1日から6月30日まで、2026年度と2027年度の開催に向けた公募も行われる。全国の美術館がこの機会を活用し、地域の芸術文化の発展に貢献することが期待される。美術ファンは、これらの展覧会をカレンダーにマークしておくことをお忘れなく。きっと、新たな芸術体験が待っているはずだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000117982.html