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詩を書きたいあなた!何から始める?上達するには? 詩で重要なポイントを徹底解説!

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川柳・俳句・短歌・詩
創作お悩み堂

詩を書きたい! と思ってもなかなか一歩目が踏み出せない、という方は多いのではないでしょうか。
詩に興味を持ったあなたの背中を押すために、詩の具体的な執筆方法をご紹介します。あなたの世界を表現する冒険を、ぜひ楽しんでください。

1. 自由であること、それが詩の魅力

詩はルールのない自由な世界です。

いま見ている風景をそのまま描写しても詩になりますし、感情表現を織り込んでも素晴らしい表現になります。たとえば「今日の空は泣いている」と書けば、それはもう詩。大事なのは、「感じたことをそのまま表現する勇気」です。
失敗を恐れる必要はありません。「詩を書けない」と感じるその気持ちすら、あなただけの詩になるのです。

詩の道標

まず、思いついたことを箇条書きで書いてみましょう。
「今日は疲れたな」や、「今日の夕飯は何にしようか」のようなことでも大丈夫です。その中から、「これについてもっと書きたい!」と思えるテーマがでてきたらしめたもの。制約を設けず、あなたの言葉をつなげてみてください。
自分だけのことばを作ってもOKです。好きな漢字や単語を結び付け、素敵な「あなた語」を創造してください。

2. 書きたいテーマを見つける

詩のスタート地点は「これを書きたい!」という熱意です。

普段歩いているとき、10秒でもよいので景色を眺めてみてください。そして心が動いた瞬間を逃さないようにするのです。道端に咲いている花、風で飛ぶ落ち葉、深夜の静かな街並み。どんな些細な現象も、あなたの感性によって詩のテーマになり得ます。

詩の道標

毎日なにか1つ、新しい経験をするというミッションはいかがでしょうか。
刺激や題材が否が応でも舞い降ってきますよ。もしカメラがお好きなようなら、写真を撮りながら「この瞬間を詩にしたらどんな言葉になるだろう?」と想像してみるのも素敵です。
息詰まるようであれば、家族や友人を頼るのも自然です。「詩人モード」を発揮して、できるだけ客観的に会話をしてみるとよいでしょう。会話のなかで自分が感じた感情をメモし、ストックしておくのです。

3. 言葉に敏感になる習慣

日常生活の中で発せられる言葉の「美しさ」に気付くことが鍵です。

朝いちばんに見た新聞の一文や、誰かが話していた言葉。「いいな」と思った言葉をメモ帳やスマートフォンのメモなどに記録してみましょう。漠然と聞き逃してはいけません。日々に漂っている言葉が、詩を書く際の助けになります。

詩の道標

詩集や文学書を読んでみることをお勧めします。

心に響いたフレーズを抜き出し、自らの詩に当てはめてみるのです。「この場面を詩にしたらどんな表現ができるだろう?」と考える練習をすることも、言葉の感度を高める一助となります。

4. 自然や身の回りにあるものへの視点を磨く

自然や身近な物に語りかける視点を持つと、詩の世界が広がります。 

風や雨、植物、あるいは身の回りの道具たちも、詩においては対話の相手になります。「感じる力」を総動員して、心を外界に向けてみましょう。
「花が咲く」といった当たり前の現象からも、詩の深みが増すヒントが語りかけられるはずです。

詩の道標

窓の外を眺めて何が見えるか、また何を感じたかを言葉にしてみましょう。対象は目に見えるものに限りません。五感を通して己を貫く存在について考えを巡らせてみてください。
「空気の匂い」
「星の輝き」
「季節が変わる瞬間」
 

一度立ち止まって自然の中に身を委ねることで、たくさんの表現を現象から汲み取れると思います。

5. 遊び心を持って表現に工夫する

詩は表現の自由が最大の魅力であるため、遊び心のような柔らかさも有効です。

言葉遊びの感覚で韻を踏んだり、オノマトペを使ったり、比喩を混ぜたり、童謡や唱歌の歌詞をモチーフにしたり。
言葉の響きが読む人の想像力を刺激してくれます。

詩の道標

普段使わない言葉を意識的に選んでみましょう。意味ではなく、響きやリズムで単語を選択してみても面白いです。
「雨」を「涙」と表現したり、「糸のように降る雨」と比喩を加えるなど、音や視覚的な表現を取り入れて文章を作ってみましょう。

6. 読者の想像力に委ねる

すべてを説明しようとせず、余韻を残すことで奥行きが一層ふくらみます。

読者が自由に想像を巡らせられる余白を作りましょう。直接的な言葉ではなく、暗示的な表現を使ってみてください。
たとえば風景の中に漂う感情を描きたいとき、詳細な説明描写を控えてみるのです。読者は文章から自由に情景を想像し、書き手の世界にどんどん引き込まれていきます。

詩の道標

「雨が降った」と書かずに、「雫が踊る」といった表現を試してみてはいかがでしょう。あえて対象や事象を明確に記入しないことで、読者に解釈の余地を与えるのです。雨が降るという風景は、読み手が想像力で解釈してくれます。

まとめ

詩は文字であなたの世界の表現することであり、ルールは何もありません。自由だからこそ、戸惑いや不安がつきまとうかもしれません。
巧く、格好よく書こうとは思わないでください。著名な文筆家の真似をしようと考えないでください。詩はあなただけの世界観を伝えてくれるのですから。

恐れずに、楽しく、詩の世界に挑んでください。さあ、今日いまから、1文字からでも書き始めてみませんか?
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