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感覚の境界を超える!全盲と色弱アーティストが織りなす新たな「みる」体験

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アート・絵画・工芸
絵画(日本画・洋画)・美術展
報道発表
プレスリリースより

アートセンターBUGが主催するアートワーカー向けプログラム「CRAWL」から選出された2つの企画展が、2025年に東京・丸の内で開催されることが決定した。注目を集めているのは、全盲の光島貴之氏と色弱の中屋敷智生氏による展覧会「みるものたち」だ。

この展覧会では、従来の視覚的な鑑賞の枠を超えた新しい体験が待っている。光島氏は釘を使って街の姿を表現し、中屋敷氏はユニークな色彩感覚でモチーフに新たな存在感を与える。来場者は作品に直接触れることができ、視覚以外の感覚を使って作品を「みる」ことができる。

展覧会に合わせて、アーティストや専門家によるトークイベントも予定されている。さらに、見えない人・見えにくい人・見える人が一緒に作品を言葉で鑑賞する「対話型鑑賞」も開催される。これらのイベントを通じて、私たちの「みる」という行為に対する認識が大きく更新されることだろう。

もう一つの注目企画は、竹中香子氏による「サテライト・コール・シアター」だ。この企画では、都市に仮設されたコールセンターを通じて、「家でのケア」に関する物語が上演される。ケアに従事する「ホーム・ケアリスト」たちの声を通して、普段は見えにくい「ケア」の現場や、そこに潜む「痛み」に触れることができる。

両企画とも、私たちの日常にある「見えないもの」や「感じにくいもの」に光を当て、新たな視点を提供してくれる。アートを通じて社会の多様性や包摂性について考える貴重な機会となりそうだ。

「みるものたち」展は2025年6月4日から29日まで、「サテライト・コール・シアター」は同年7月4日から21日まで開催される。入場は無料。アートの新たな可能性を体感できる、見逃せない展覧会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000157.000030084.html