ブシュロン、女性アーティストを称える「Her Art Prize」で現代アートの未来を切り拓く


高級ジュエリーブランドのブシュロンが、現代アートの世界で活躍する女性アーティストを支援する新たな取り組みを開始した。「Her Art Prize」と名付けられたこの賞は、マリ・クレールとアート・パリが2025年に創設したもので、ブシュロンがパートナーシップを結んでいる。
この賞の目的は、現代アートにおける女性アーティストの才能と活動を称賛し、より平等な未来を目指すことだ。国際的なアワードとして位置づけられ、アート・パリに出展する女性アーティストの中から、卓越したキャリアと革新的な作品を評価し、毎年一名が選出される。
ブシュロンのCEOであるエレーヌ・プリ=デュケンは、「女性リーダーとして、またアートを愛する者としてこのプロジェクトには特別な思いがあります」と語る。次世代の才能ある女性たちを支援しながら、創造性と革新へのコミットメントを示す取り組みだという。
2025年度の初代受賞者には、ウクライナ出身のアーティスト、ジャンナ・カディロワ氏が選ばれた。カディロワ氏は、現在のウクライナ情勢下でも国内に留まり、戦争の現実を表現する作品を制作し続けている。彼女の作品は、侵略への直接的な応答であり、市民による抵抗の表現でもある。
受賞者には、ブシュロンより3万ユーロの賞金が授与される。また、マリ・クレールとアート・パリによるプロモーションキャンペーンを通じ、フランス国内外で活動が広く紹介される予定だ。
ブシュロンは、この賞を通じてハイジュエリーとアートの融合を図り、創造性と革新性を追求する姿勢を示している。同社は2018年から「Yishu8」への支援も行っており、毎年3名のアーティストを選出し、北京での研修機会を提供している。
「Her Art Prize」の審査員には、フランスの俳優エロディ・ブーシェを筆頭に、ピカソ美術館館長のセシル・ドゥブレ、ファッションデザイナーのラビ・カイルーなど、各分野で活躍する女性たちが名を連ねている。
この賞の創設は、アートの世界における女性の活躍を後押しする重要な一歩となるだろう。ブシュロンの取り組みが、より多くの女性アーティストの才能を発掘し、現代アートの新たな地平を切り拓くことが期待される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000048881.html