美術館の巨大垂れ幕が星のフォトガーランドに!SDGsを意識したアップサイクルワークショップが話題


大阪中之島美術館で、環境に配慮したユニークなワークショップが開催される。美術館の巨大垂れ幕を「星のフォトガーランド」に生まれ変わらせるアップサイクルプロジェクトだ。このイベントは、衣服を通して豊かな心を育む「服育」を提唱する株式会社チクマが企画・運営に参画している。
2025年5月11日に開催される第9回アップサイクルワークショップでは、昨年の「没後50年 福田平八郎」展で使用された垂れ幕が素材となる。参加者は、本来なら廃棄される運命だったこの垂れ幕を、星をモチーフにしたフォトガーランドへと変身させる。完成品は、展覧会の思い出を留めつつ、七夕の季節を彩る素敵なアイテムになりそうだ。
このワークショップの特徴は、単なるクラフト体験にとどまらない点にある。垂れ幕の事前カットを障がい者施設で行うなど、福祉の視点も取り入れている。また、環境への配慮やSDGsの精神を反映させ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとしても注目を集めている。
参加費は500円で、小学5年生以上が対象。各回20名限定の少人数制で、美術館の多目的スペースで行われる。アートを日常に取り入れる楽しさを体験できるだけでなく、環境問題や社会貢献について考えるきっかけにもなりそうだ。
株式会社チクマは1903年創業の老舗繊維商社。2004年から「服育」の理念を提唱し、衣服を通じて豊かな心を育む活動を展開している。同社の環境への取り組みは長く、1995年に環境推進室を開設。使用済みPETボトルを繊維に再生利用したユニフォームの導入や、ユニフォームのリサイクル推進など、先進的な活動を続けている。
美術館の垂れ幕が星のフォトガーランドに生まれ変わる様子を見るのは、きっと感動的な体験になるだろう。アートと環境、そして社会貢献が融合したこのワークショップは、参加者に新たな気づきと創造性をもたらすに違いない。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000041141.html