日常の小さな発見が詰まった歌集『ポケットに』が発売!心に響く短歌の世界へ誘う


日々の暮らしの中で感じる些細な瞬間を、繊細な言葉で紡ぎ上げた歌集『ポケットに』が、2025年4月15日に発売される。著者の朝倉恵子氏が、約20年間にわたって詠んだ短歌を一冊にまとめた渾身の一作だ。
本書のタイトル「ポケットに」は、朝倉氏の故郷・姫路市白浜町を詠んだ連作の一首から取られている。著者は「今、元気に暮らしている私にできることは、暮らしの中の小さな発見を積み重ねて、時々ポケットから出すようにして向き合っていくことです」と語り、日常の中に潜む詩情を丁寧に拾い上げる姿勢を示している。
収録された短歌の数々は、読者の心に静かに寄り添う。例えば「乾麺がたしかここらにあったはず薄暗がりにりんごが香る」という一首は、何気ない台所の風景を鮮やかに描き出し、読者の記憶を揺さぶる。また「母の昼テーブル挟む距離ありてわれサクサクと食べるレンコン」という歌からは、家族との何気ないひとときの温かさが伝わってくる。
歌人の足立晶子氏は本書を推薦し、「朝倉さんの歌には彼女の気質がさりげなく出る」と評している。破調や会話体を巧みに用いた表現は、朝倉氏の個性を際立たせ、読者に深い印象を与える。
『ポケットに』は、忙しい日々の中で立ち止まり、自分の心と向き合うきっかけを与えてくれる一冊となりそうだ。日常のささやかな瞬間に宿る美しさや感動を、短歌を通して再発見する喜びを味わえるだろう。
本書は四六判、並製、156ページで、価格は1,100円(税込)。パレード社から刊行される。短歌愛好家はもちろん、忙しい毎日に小さな潤いを求める人々にとって、心の糧となる一冊となるに違いない。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000480.000046294.html