「今は会えない大切な人へ」心揺さぶる手紙コンテスト、1万7千通の想いが紡ぐ感動の物語


亡き人への想いを手紙に託す「つたえたい、心の手紙」コンテストが、今年で18回目を迎える。冠婚葬祭互助会の株式会社くらしの友が主催するこの取り組みは、悲しみを乗り越えるきっかけとなることを願い、2008年から毎年開催されている。
応募総数は累計1万7千通を超え、幅広い年齢層から寄せられる手紙には、故人への感謝や謝罪、そして生きる決意など、さまざまな想いが綴られている。応募者からは「心の整理がついた」「優しい気持ちになれた」といった声も寄せられ、手紙を書くことの癒しの効果も垣間見える。
昨年の金賞作品「振り袖姿の私を見て大泣きしたおばあちゃんへ」は、27歳の女性が祖母への想いを綴ったものだ。成人式の晴れ姿を見て涙を流した祖母の姿から、知られざる祖母の人生を想像し、深い愛情と尊敬の念を表現している。この作品は、家族の歴史と世代を超えた絆の強さを感じさせる。
今年のコンテストは2025年10月31日まで作品を募集している。金賞には10万円の賞金が贈られ、入選作品は冊子にまとめられる。応募資格はアマチュアに限られ、未発表のオリジナル作品で、実際に亡くなられた方への手紙であることが条件だ。
このコンテストは、大切な人を失った悲しみを癒し、想いを言葉にすることで心の整理をつける機会を提供している。それは同時に、残された人々が前を向いて生きていく力を与える、心温まる取り組みと言えるだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000117950.html