成田空港が若手アーティストの登竜門に！世界へ羽ばたく「NARITA ART RUNWAY」が始動

2025/05/02

成田国際空港が、日本の若手アーティストを世界に送り出す新たな取り組みを開始した。「NARITA ART RUNWAY」と名付けられたこのアートコンペティションは、35歳以下の日本で活動するアーティストを対象に、毎年異なるテーマで作品を募集する。

2025年度のテーマは「キャリーケース」。空港という特別な場所ならではのモチーフを、平面・立体を問わず自由に表現することが求められる。入賞者には賞金だけでなく、成田空港での作品展示という貴重な機会が与えられる。

このコンペティションの特徴は、世界中から訪れる人々が審査に参加できる点だ。審査員による選考に加え、空港来場者の投票によって決定される「オーディエンス賞」も設けられている。これにより、アーティストたちは国際的な評価を直接受けることができる。

成田国際空港株式会社の田村明比古社長は、「成田空港ならではの新たなアートが生まれると同時に、若いアーティストの皆さんの素晴らしい才能を世界に発信する足掛かりとなることを期待しています」とコメントしている。

審査員には、アート業界の第一線で活躍する専門家が名を連ねる。田尾圭一郎氏（田尾企画編集室代表）、沼田侑香氏（アーティスト）、藤本実氏（研究者/メディアアーティスト）、満永隆哉氏（HYTEK Inc. 代表取締役 Creative Director）らが、若手アーティストの作品を厳正に審査する。

作品募集は2025年5月1日から6月15日まで。ファイナリストの発表は6月末、受賞者の発表は7月上旬を予定している。受賞作品は9月から11月にかけて成田空港内で展示される。

「NARITA ART RUNWAY」は、日本の才能を世界に発信する新たなプラットフォームとして、アート界に新風を吹き込むことが期待される。詳細は公式サイト（https://www.nar.tokyo）で確認できる。