フィリップス・オークション、NY開催の現代アートセールで20世紀の巨匠作品が競演!バスキアやピカソなど注目の逸品が勢揃い


アートファンにとって見逃せない一大イベントが、ニューヨークで開催される。フィリップス・オークションが5月13日に予定する「モダン&コンテンポラリーアート・イブニングセール」だ。20世紀を代表する巨匠たちの作品が一堂に会するこのオークションは、アート市場の動向を占う上でも注目度が高い。
本セールの目玉は、ジャン=ミシェル・バスキアの《Untitled》(1984年)だ。バスキア特有の象徴的図像が全面に展開されたこの作品は、かつてデヴィッド・ボウイが所有していたことでも知られる。予想落札価格は4,500,000~6,500,000米ドルと、高額での落札が期待される。
また、パブロ・ピカソの《Homme et femme à table》も注目の的だ。青の時代の感情の深みと、後のキュビスムを予感させる要素を併せ持つこの作品は、ピカソの芸術的変遷を象徴している。予想落札価格は4,000,000~6,000,000米ドル。
ゲルハルト・リヒターの《Mann mit zwei Kindern》(1966年)も、市場初登場の貴重な作品だ。リヒターの代表的シリーズであるフォト・ペインティングの中でも特に重要な一作で、友人ジグマー・ポルケの幼少期を描いている。
その他、ドナルド・ジャッドの立体作品や、エド・ルシェの言葉と映像を融合させた作品など、現代アートの精髄を体現する作品が多数出品される。
フィリップス・オークションのジャン=ポール・エンゲレン氏は「今回のイブニングセールにおける作品のおよそ80%はオークション初登場です。数世代にわたり個人コレクションで大切に所蔵されてきた20世紀の名作も含まれており、コレクターにとって見逃せない機会となるでしょう」とコメントしている。
オークションに先立ち、5月3日から13日まで一般公開の下見会が開催される。アート愛好家はもちろん、20世紀美術に興味がある人にとっても、貴重な作品群を間近で見られる絶好の機会となりそうだ。
フィリップス・オークションの「モダン&コンテンポラリーアート・イブニングセール」は、5月13日午後5時(米東部時間)よりニューヨークのパークアベニュー432番地にて開催される。翌14日には「モダン&コンテンポラリーアート・デイセール」も予定されており、アート市場の熱気が冷めやらぬ中、さらなる注目作品の競売が行われる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000132287.html