東京の芸術の最前線!7人のアーティストが織りなす「リンガ・フランカ」展、5月17日開幕


東京の現代アートシーンを牽引するトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が、注目の展覧会「リンガ・フランカ」を開催する。5月17日から6月22日まで行われる第1期展では、国内外で活躍する7名のアーティストが、「分断を越えて」をテーマに制作した作品を披露する。
本展は、TOKASが2006年から実施しているレジデンス・プログラム「クリエーター・イン・レジデンス」の成果発表展だ。参加アーティストたちは、東京や海外の滞在先で異文化交流を深め、その経験を凝縮させた作品を制作した。
展示される作品は、ジャンルを超えて多岐にわたる。ブルガリア出身のボリャナ・ヴェンチスラヴォヴァは、日本の家父長制やジェンダー不平等に焦点を当てた映像作品を発表。カナダのカルメン・パパリアは、聴覚や視覚、触覚など様々な感覚からアクセス可能な作品群を展開する。
日本からは、久松知子が「サラリーマン」をテーマにした物語絵画を、森あらたが引きこもり経験者へのインタビューを基にした映像作品を発表。木村桃子はケベック州での森林火災をモチーフにした立体作品を、山田悠はロサンゼルス滞在中に考察した「時間」や「時刻のルール」に関する作品を展示する。
さらに、インドネシアのリスキー・ラズアルディは、日本の放射線育種場でのリサーチを基に、フルーツの品種改良がもつ社会経済的影響を表現した作品を披露する。
「リンガ・フランカ」とは、異なる言語を話す人々の間で使用される共通言語を指す。本展は、アートを通じて新たな共通言語を生み出し、文化や背景の違いを超えた相互理解を促進することを目指している。
会場となるのは、東京都文京区本郷にあるトーキョーアーツアンドスペース本郷。入場は無料で、月曜日を除く毎日開館している。また、5月18日と24日には、参加アーティストによるトークイベントも予定されている。
現代アートの最前線を体感できる貴重な機会。異文化交流から生まれた7人のアーティストの視点が、私たちの世界の見方をどのように変えるのか。ぜひ会場で確かめてみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000793.000038211.html