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写真家・川島小鳥が捉えたソウルの魂 - 新作写真集『サランラン』が語る都市の息吹と人間模様

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報道発表
『サランラン 사란란 (Sa-lanlan)』書影(プレスリリースより)

写真家・川島小鳥の新作写真集『サランラン 사란란 (Sa-lanlan)』が、2025年5月に青幻舎から刊行される。本書は、川島が韓国・ソウルで半年間にわたって撮影した作品を収録した、待望の新作だ。

『サランラン』は、ソウルの秋から春にかけての限られた時間の中で撮影された。川島は、夜の街、澄んだ空気、漢江、そして出会った人々の姿を通して、ソウルの多様な表情を捉えている。一人で研ぎ澄まされた感覚で歩いた街が、徐々に馴染んでいく過程が、静かな魂の叫びと優しさに満ちた写真として結実している。

本書の特徴は、川島独特の視点で切り取られたソウルの日常だ。高層ビルの合間に残る古い家屋、路地裏のコーヒー店のおばさまの瞳、そして街に溢れる人々の表情。これらの写真は、都市の息吹と人間模様を鮮やかに描き出している。

装丁を手がけたグラフィックデザイナーの米山菜津子は、「小鳥は写真を撮るとき、ふっ、と撮る。人を構えさせず、そっとそのまま情景を掬い取るような優しさがある」と評している。この言葉が示すように、川島の写真には被写体に寄り添う温かな眼差しが感じられる。

『サランラン』の刊行を記念して、東京では2つの展覧会が開催される。4月29日からはユトレヒトで、5月8日からはふげん社で個展が行われる。また、6月8日には青山ブックセンター本店で、女優の臼田あさ美とのトークイベントも予定されている。

本書は通常版に加えて、300部限定の特装版も用意される。特装版は著者サイン入りで、6種類の表紙デザインから選べる。また、各版にはジークレープリントが1枚付属する。

川島小鳥の新たな挑戦が詰まった『サランラン』。ソウルという都市を通して、人間の孤独と繋がりを鮮やかに描き出した本作は、写真愛好家はもちろん、都市や人間の営みに興味を持つ多くの人々の心を捉えることだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000008640.html