アートの世界が環境問題に本気で取り組む!日本発の画期的な取り組みとは


アートの世界でも気候変動対策が急務となっている今、日本から画期的な取り組みが始まった。特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が運営するArt Climate Collective Japan(ACCJ)が、アートセクターの環境への取り組みを加速させるための新たな施策を発表したのだ。
その中心となるのが、環境分野とアート分野を横断するネットワーク「Green Circle」の発足だ。東京大学の江守正多教授や森美術館の片岡真実館長など、各界の第一人者が参画し、専門知識や最新動向を共有することで、ACCJの活動に多角的な視点をもたらす。
さらに注目すべきは、環境に配慮した美術梱包のためのマニュアルの日本語訳版が初公開されたことだ。これは、国際的な非営利団体「ギャラリー気候連合(GCC)」が発行したもので、美術作品の輸送や展示に欠かせない梱包資材の環境への影響を明らかにし、より持続可能な方法を具体的に紹介している。
また、GCCが提供するカーボンフットプリント計算ツールもリニューアルされ、アートセクターの実態に即した形で使いやすくなった。展示や作品輸送、イベント、出張など、アートの現場で生じる様々な排出要因に対応しており、各組織が自らの活動を数値で捉え、改善策を検討する上で大きな助けとなるだろう。
これらの取り組みは、アートセクター全体が地球環境に配慮した活動を構築することを目指すACCJの理念を具現化したものだ。AITは2021年からGCCに加盟し、3年連続で「アクティヴ・メンバー」に認定されるなど、国際的にも高い評価を受けている。
今後も、ACCJは活動実績をまとめた『ARON's JOURNEY』の刊行やPodcastの開始など、さらなる展開を予定している。アートの力で環境問題に取り組むこの動きが、日本のアートシーンにどのような変革をもたらすのか、今後の展開が楽しみだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000041420.html