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フランスで北斎旋風!小布施の傑作展に1日で1.2万枚のチケット売れる

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報道発表
ナント歴史博物館 「小布施 北斎の傑作」展 フランス版プレスリリース表紙(プレスリリースより)

葛飾北斎の傑作が、フランスの地方都市ナントで大々的に展示されることが決定した。2025年6月28日から9月7日まで、ナント歴史博物館(ブルターニュ大公城)で開催される「小布施 北斎の傑作展」は、北斎館の50周年記念事業の一環として企画された国際的な展覧会だ。

注目すべきは、オンラインチケットの事前販売開始からわずか1日で、すでに12,000枚以上が売れたという驚異的な人気ぶりだ。フランス国内での北斎への関心の高さが窺える。展覧会では、北斎が晩年を過ごした小布施にある代表作を中心に、「水と波」などのテーマで構成される予定だ。

展示作品の中でも特に注目されるのが、上町祭屋台天井絵「男浪」や『北斎漫画 七編』の「阿波の鳴門」など、北斎の水をテーマにした作品群だ。これらの作品は、日本の美意識と西洋の技法が融合した北斎の独特な表現を示すものとして、高く評価されている。

ナントは、毎年夏に100万人以上が訪れる文化芸術の町として知られており、この展覧会も「ボヤージュ・ア・ナント」という観光キャンペーンの目玉企画として位置付けられている。さらに、パリのモンパルナス駅でも大々的に宣伝されるなど、フランス全土で「小布施の北斎」の認知度を高める絶好の機会となりそうだ。

日本の美術ファンにとっても朗報がある。2026年秋には、北斎館で「ナント歴史博物館凱旋展 小布施 北斎の傑作展」(仮)が開催される予定だ。これにより、フランスのナントと長野の小布施の文化交流がさらに深まることが期待される。

北斎の作品が国境を越えて多くの人々を魅了し続けている事実は、日本美術の普遍的な魅力を改めて示すものだろう。今後の「小布施の北斎」の海外展開に、美術ファンの注目が集まりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000116693.html