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93歳の前衛アーティスト、篠原有司男が京都で個展!「青春真っ只中!」で魅せる衰えぬ情熱

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報道発表
《雪原を走る野生の七面鳥》2013/approx.H183×W340㎝/キャンバスにアクリル絵の具 ©Ushio + Noriko Shinohara Courtesy of ANOMALY(プレスリリースより)

京都の文化の中心地、京都髙島屋S.C.[T8]の5Fエキシビションスペースで、注目の個展が開催される。その主役は、93歳にして今なお精力的に活動を続ける前衛アーティスト、篠原有司男だ。「青春真っ只中!」と題された本展は、2025年5月29日から6月18日まで行われる。

篠原有司男といえば、1969年に渡米して以来、ニューヨークを拠点に活動を続ける日本を代表する前衛アーティストとして知られている。特に、アートとパフォーマンスを融合させた革新的なアプローチで、世界的な評価を得てきた。

本展の目玉となるのは、2000年以降に制作されたボクシング・ペインティングだ。これは、篠原が1959年から61年頃にかけて確立した独自の技法で、「思考が追いつく前に素早く打つ」という彼の芸術哲学を体現している。展示作品には新作も含まれており、93歳とは思えない純粋なエネルギーに満ち溢れた作品群が来場者を圧倒することだろう。

篠原の作品は、その大胆な色使いと力強い筆致が特徴的だ。例えば、《雪原を走る野生の七面鳥》(2013年)は、約183×340cmの大作で、キャンバスにアクリル絵の具を用いて描かれている。また、《White and Green on blue》(2015年)や《Orange on green》(2009年)といった作品からは、篠原の色彩感覚の鋭さと、年齢を感じさせない斬新な表現力が伝わってくる。

篠原有司男の芸術キャリアは実に波乱万丈だ。東京藝術大学油画科を終了後、1960年にはグループ「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」に参加。その後、ロックフェラー3世奨学金を得て渡米し、以来50年以上にわたりニューヨークを拠点に活動を続けている。その間、数々の個展や国際展に参加し、2007年には第48回毎日芸術賞を受賞。2013年には彼を題材にしたドキュメンタリー映画「キューティー&ボクサー」がサンダンス映画祭で新人監督賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされるなど、その名は広く知られるところとなった。

本展「青春真っ只中!」は、まさにその名の通り、93歳になった今もなお、青春のエネルギーを失わない篠原有司男の魂の軌跡を辿る貴重な機会となるだろう。アートファンはもちろん、人生の生き方に興味がある人にとっても、必見の展覧会と言えるだろう。

なお、作品は5月29日11時より店頭にて販売される予定だが、プレセールスの状況によっては会期開始前に販売が終了する可能性もあるという。興味のある方は早めのチェックをお勧めする。

入場は無料。アートと文化の「伝統と最先端」が共振する場所、京都 蔦屋書店で、篠原有司男の衰えることのない創造性と情熱に触れてみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001082.000058854.html