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話題の作家・九段理江の幻の掌編が無料公開!『東京都同情塔』の海外進出を記念

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報道発表
8月21日発売予定のイギリス版『東京都同情塔』(訳:ジェシー・カークウッド)(プレスリリースより)

芥川賞受賞作『東京都同情塔』で一躍注目を集めた作家・九段理江の新たな展開が話題を呼んでいる。海外での出版ラッシュを控え、幻の掌編小説が日英二カ国語で無料公開されたのだ。

九段理江といえば、2024年1月に『東京都同情塔』で芥川賞を受賞し、AI活用の手法でも注目を集めた新進気鋭の作家だ。その独特な世界観と斬新な表現力が評価され、海外でも大きな反響を呼んでいる。

今回、ペンギン・ランダムハウス・グループ傘下のViking Penguin Inc.が主導し、2025年4月以降、フランス、イタリア、ドイツ、イギリス、アメリカの各国で『東京都同情塔』の刊行が決定。これを記念して、2023年に雑誌「ユリイカ」で発表された掌編「Planet Her あるいは最古のフィメールラッパー」が新潮社のウェブサイトで公開された。

この作品は、人気ラッパーDoja Catの楽曲が流れるジムのロッカールームを舞台に、二人の日本人女性の出会いを描いた短編小説だ。日本語版に加え、『東京都同情塔』の翻訳者であるジェシー・カークウッドによる英訳版も同時公開されている。

九段理江の小説世界を体験できる貴重な機会として、多くの読者の注目を集めそうだ。文学ファンはもちろん、海外文学に興味がある人や、現代日本文学の最前線を知りたい人にとっても、見逃せないコンテンツとなっている。

なお、九段理江は1990年埼玉県生まれ。2021年に「悪い音楽」で文學界新人賞を受賞してデビューし、その後も「Schoolgirl」で芥川賞候補に。2023年には芸術選奨新人賞や野間文芸新人賞を受賞するなど、着実にキャリアを重ねてきた実力派作家だ。

今回の海外進出を機に、九段理江の文学がさらに広く認知され、日本文学の新たな可能性を世界に示すことが期待される。文学愛好家たちは、この機会に彼女の作品世界に触れてみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002105.000047877.html