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世界の土偶の謎に迫る!サントリー学芸賞受賞作の続編が遂に登場

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報道発表
『世界の土偶を読む』書影(プレスリリースより)

人類の歴史に残された最大の謎の一つ、世界中で発見される古代フィギュアの正体。その解明に挑む画期的な一冊が登場した。サントリー学芸賞を受賞した『土偶を読む』の著者、竹倉史人氏による待望の続編『世界の土偶を読む』が、2025年6月12日に晶文社から発売される。

本書では、前著で展開された「土偶は植物をかたどった精霊像である」という斬新な解釈を世界の土偶に応用。新石器時代から旧石器時代にかけて作られた不思議な姿のフィギュアの謎に迫る。特に注目すべきは、3万年前のユーラシアで発見された「捕縛された姿」の旧石器時代フィギュアの解読だ。

著者の竹倉氏は、独立研究者として活躍する人類学者。東京大学文学部宗教学・宗教史学科を卒業後、世界各地の神話や儀礼を研究する中で縄文土偶の研究に着手。その独自の視点と解釈は、考古学界に新たな風を吹き込んでいる。

本書の特徴は、リベラルアーツの視点から古代フィギュアにアプローチする点だ。著者は「人体を持つものには二種類が存在している」という公理を提示し、これを基に古代人の世界観を読み解いていく。巻頭のカラーページでは、その解釈の鍵となる図版が掲載されており、読者の理解を深める工夫が施されている。

全6章で構成される本書は、人類史をたどる神話の旅から始まり、植物の人体化、アニミズムの世界観、そして新石器時代・旧石器時代のフィギュアの解読へと展開する。さらに付録では、日本の縄文土偶研究の歴史と未来の展望も語られており、考古学ファンにとっても見逃せない内容となっている。

530ページに及ぶ大作ながら、読みやすい四六判で刊行される本書。定価2,420円(税込)で、古代の謎に興味を持つ多くの読者にとって、新たな知的冒険の扉を開く一冊となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000123287.html