タリーズの新店舗が富山デザイン賞で快挙!廃材×伝統工芸の斬新なインテリアが話題に


富山県高岡市の新しいタリーズコーヒー店舗が、ユニークなインテリアデザインで注目を集めている。「タリーズコーヒーおとぎの森公園店」のインテリアデザインが、『富山アートディレクターズクラブ2025』のデザイン審査会で準グランプリを受賞したのだ。
この店舗のデザインを手がけたのは、高岡市を拠点とするデザインスタジオ「ROLE」。彼らは地元の伝統工芸や産業と協力し、廃材を活用した斬新なアプローチで店内を彩った。
特に目を引くのは、レーザー加工の端材を再利用した「アートパネル」だ。アルミ、真鍮、銅板の端材を組み合わせ、伝統的な着色技術で仕上げたこのパネルは、資源の有効活用とアートの融合を見事に体現している。
また、タリーズのマグカップをモチーフにした「カップライト」も話題だ。「ふきわけ鋳造」という特殊な技法を用いて作られたこのライトは、2種類の金属が混ざり合う独特の模様が特徴で、まるでミルクが混ざったコーヒーのような味わい深い表情を見せる。
さらに、漆芸技術を用いた「ウォールライト」や、鋳物技術で作られた「ドアハンドル」など、店内のあちこちに地元の伝統技術が活かされている。これらのデザインは、単に美しいだけでなく、来店客に地元の技術力の深さと表現の幅広さを伝える役割も果たしている。
ROLEの代表である羽田純氏は、「クライアントの推進力を高める仕事のお手伝いをしたい」と語る。今回のプロジェクトでも、タリーズコーヒーのブランドイメージと地元の伝統技術を巧みに融合させ、単なるカフェ以上の価値を生み出すことに成功した。
この店舗は、高岡市が推進する「ベビーファーストプロジェクト」にも参加しており、子育て支援にも力を入れている。絵本の設置やミルク用のお湯の提供、さらには子ども食堂のDX版「こどもごちめし」への参画など、地域に根ざした取り組みも行っている。
廃材の活用や地域との連携など、サステナビリティを意識したこの店舗デザインは、今後のカフェチェーン店の在り方に一石を投じるものかもしれない。タリーズコーヒーおとぎの森公園店は、コーヒーを楽しむだけでなく、地域の文化や技術に触れることができる、新しい形の「体験型カフェ」として注目を集めそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000046661.html